Sleep Shepherd Blueは、脳波を測定し、音で眠りにつかせてくれるというグッズです。睡眠羊飼いという名称です。
使い方
こちらが開発者のマイケル・ラーソンさん。今は技術が発達して、スマホで撮った写真を地球の反対側に一瞬で送れるような世の中になりました。にもかかわらず、睡眠障害を(デジタル的に)直す方法がないのはおかしいんじゃないか?そう思ったのが開発のきっかけです。
マイケルさんの娘さんは睡眠障害になり、困っていました。医師から薬を処方されましたが、その薬γ-ヒドロキシ酪酸は犯罪にも使われる薬で、そりゃないよな、と思ったとのことです。
まあ嫌なら別の薬に変えてもらえばよかったのでは、という気がしますが・・。
睡眠に関するデジタルグッズは世の中に存在します。例えばFitBitです。しかしFitBitは睡眠状態を測ることができても、直接改善してくれるグッズではありません。
他にもKickstarterに掲載されていたSenseなどが挙げられています。これは筆者も持っていますが、確かに測る機能専門です。
そこでラーソンさんが目をつけたのが、バイノーラルビートです。微妙に音の高さ(周波数)が違う音を左耳と右耳で聴くと、うねり音が聞こえるという現象です。
このバイノーラルビートを聴くことで、脳波の活動レベルが下がる、ということをラーソンさんは発見したとのことです。
ここが疑問点でもあるのですが・・。
そこで脳波を測定し、現在の状態に応じてバイノーラルビートを聴きます。それにより脳を眠りにつかせよう、というのがSleep Shepherdのアイデアです。
その機能を一つの基盤にまとめました。
Sleep Shepherd Blueはヘッドバンドになっています。
これをつけてベッドに入ります。
Sleep Shepherdは、眠りの深さに応じて自動的にバイノーラルビートを変えてくれます。夜中目が覚めそうになったら、ビートを調節して再び眠りにつかせてくれるという仕組みです。
スマホアプリで睡眠状態の記録をつけることもできます。iPhoneとAndroid対応です。
開発者の娘さんは、Sleep Shepherdを使うことで睡眠障害を脱した、とのことです。
バイノーラルの効果
問題は本当に効果があるか? でしょうね。実現したら、文字通りドリームマシーンですが・・。
バイノーラルビートの効果について、Sleep Shepherdの開発元は論文のリストを作っています。
http://sleepshepherd.com/science/
・バイノーラルビートが記憶容量に影響を与えることについて
・バイノーラルビートが、大脳半球間の同期を増加させることについて
・バイノーラルビートが警戒心、パフォーマンス、気分に影響を与えることについて
・バイノーラルビートの影響が、脳波の電位に与える影響について
いずれもバイノーラルビートが人間に何らかの影響がある、という内容です。しかし入眠に関するものは含まれていないです。本当に効果があるのか・・と思ってしまいますが・・。
ここは開発元から、少なくとも実験結果を公開するべきではないかと思います。睡眠は検証が簡単ではないので、なおさらです。お酒を飲んだとか、単に昼寝しすぎた、ということぐらいでも睡眠状態が変わります。
むしろ、単純に音楽を流してくれるという方がいいかもしれません。
・脳の微弱な電流を感知して、眠りに最適な音楽を流してくれるヘッドフォン Kokoon
あるいは香りを使って寝付きを良くしようというものもありました。
・音、光、香りで眠れるようにするグッズ Sleepion(スリーピオン)
まとめ
お値段は$199+送料$29で、$228(25,700円)です。
2016/3/25まで注文受付中です。
https://www.kickstarter.com/projects/1440437224/sleep-shepherd-blue-a-sleep-tracker-that-helps-you
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