仕組みを解説。高さ9cmを11分で作成、劇的に高速化された光造形の3Dプリンター | NX1

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NX1_1
NX1は光造形(SLA)方式の3Dプリンターです。特徴は速度が劇的に速いことです。
開発元はイタリアのローマです。

使い方

NX1は高さ9cmの物体を11分37秒で作成できます。カップ麺よりは長い時間ですが、ちょっと茹で料理をする時間より短いぐらいです。
秒間に直すと8mm進む計算です。普通の3Dプリンターと比べるとかなり速いです。
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時間の比較図です。短い方が速いです。一番上がNX1、2番目が溶かして3D印刷する方式(FDM)、3番目が光を当てて形を作る光造形(SLA)です。
普通の光造形に比べて大幅に高速化されています。
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ここで問題になるのが、本当にそんなに速いの?という点ですが、開発元がデモ動画を載せています。5倍速再生の動画ですが、確かに速いです。



00:15の段階から・・
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00:27になりましたが、もう物体が見えてきました。もちろん5倍速再生ですが、それにしても速いです。
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できあがった物体は高さ39mm。あっという間です。
NX1_9
韓国の超高速光造形3DプリンターCarimaは秒間1cm、今回のNX1は8mmということで速度的にはわずかにCarimaに負けています。
Carimaのニュース記事(英語)
http://3dprint.com/97679/carima-c-cat-dlp-3d-printer/
ただどちらも従来の物から比べると何十倍も高速であることには違いないので、NX1も依然として速いと言えると思います。

構造

光造形3Dプリンタは、紫外線を原料である液体樹脂に当てて硬化させ、固体にすることで形を作る方式です。
しかし何もしなければ光を当てる時に、液体レジンが液体浴槽にくっついて固まってしまうことがあります。これを防ぐために、浴槽を傾けるシステムを持っている物もあります。
NX1が工夫しているのは、潤滑フィルムとその中に含まれる阻害層(赤線部分)を使い、樹脂が容器につっくかないようにしていることです。これにより傾ける操作が不要になります。光をあてて固める->上に持ち上げる、ということをほぼ連続的に行えるため、高速化できたとのことです。
NX1_11
その代わり、樹脂(レジン)と潤滑フィルムはNX1専用の物を使用する必要があります。どちらも消耗品です。
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ただし、前述のほぼ連続で行える、というのは印刷量が小さい場合です。
下図ではピラミッドの下の部分は、一層(横方向の断面)ごとの印刷量が小さいため、continuousと書かれ、連続して印刷できます。
しかしピラミッド上部は横面積が大きいです。sequentialと書かれ、飛び飛びになっています。この部分は連続ではないため、時間は延びるものと思われます。
光造形の場合、上から吊り下げるという方式のため、あまり急いで作ると重い物は落ちてしまう、そのためくっつくのを待つ時間が必要ということなのかなと思います。
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デザインにもこだわりがあるようで、開発元はイタリア製デザインであることを強調しています。下の黒い丸の部分はNX1と無関係な台座です。
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作成物はプリンタ上のところから出てきます。無駄に筐体が大きい気もしますが……。
NX1_2
まとめ
お値段は€1,399(約182,800円)です。日本への発送は現状受け付けていません。
2015/12/23まで注文受付中です。
https://www.kickstarter.com/projects/nx1/nx1-the-first-fast-3d-printer

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