OLO(オロ)は、スマホの画面を使った光造形3Dプリンターです。重さ780gと非常に軽く、コンパクトです。
値段は$89(9,980円)と、本当に実現できたら画期的な価格です。
ただし、疑問点もいくつかあります。
追記: OLOの開発元が、寄せられたいろろいな疑問に答えました。
・スマホを3Dプリンターに変えるグッズの開発元が、数々の疑念に回答した
使い方
こちらがOLO。重さ780gと、楽に持ち運びできる重さになっています。3Dプリンターとしては驚異的な軽さです。
縦横の大きさはスマートフォンより少し大きいぐらいです。
OLO開発者の主張はこうです。スマホは今や、多くの人が持つようになりました。
そして今や、スマホで「物体」をメッセージとして送れる時代になったと。
アプリの画面には、New 3D Messageと表示されています。
印刷するには、OLOの底の部分にスマホをはめ込みます。このときに専用アプリを起動しておきます。
このスマホを使うというところが、値段を下げる上での大きなポイントになっています。
光造形3Dプリンターは、名前の通り光を当てて樹脂を固めます。このためプロジェクターなどの光源が必要になり、値段が高くなります。そこで光源としてスマホを流用することで、値段を下げています。
画像出典: Flickr
スマホの上からケース部分をはめ込みます。
そして原料となる樹脂(レジン)を流し込みます。
最後に上蓋を取り付けます。
あとはできあがるのを待ちます。
内部では、スマホの画面から出る光が液体樹脂を固め、徐々に物体が作成されていきます。
できあがった物体をヘラで取り外し、あとは水洗いすれば完成です。
例えばオリジナルのスタンプを作って・・・
書類に押したり。
メッセージとして、ハートマークの物体を送るというようなことができます。
印刷には、専用の原料を使います。
疑問点
ここまではいいのですが・・しかしながら、疑問点がいくつかあります。
・原料は・・?
光で樹脂を固める3Dプリンター(SLA)は、通常紫外線を当てて固めます。一方でスマホの画面から出ているのは紫外線ではなく、可視光線(目で見える光)です。つまり普通の原料にスマホの光を当てても固まらないです。
可視光で固まる専用の原料を使うのだと思いますが、この部分に関してほとんど説明がないです。企業秘密かもしれませんが、あまりにも説明がないと不審に思えてしまいます。
・明るさ
スマホの画面からでる光は、プロジェクターのように明るくありません。これで十分に固まるのかどうか、気になります。
また画面から出る光が拡散してしまうと、できあがった物体もボコボコになります。大きさから見て、レンズで集光はしてないと思います。ここも気になります。
・ボトル
また原料ボトルは半透明ですが、不透明にしないと部屋の照明で固まってしまうのでは?とも思いました。素朴な疑問ですが・・。
多数の質問がコメントとしてKickstarterのページで寄せられており、これに対して開発元は「答えるからちょっと待ってください」と言っています。
https://www.kickstarter.com/projects/olo3d/olo-the-first-ever-smartphone-3d-printer/posts/1525288
どういう返答が出てくるのか待たないとわかりませんが、気なります。
まとめ
お値段は$89+送料$29で、$118(約13,200円)です。
原料はホワイト80のものが100g付属します。
2016/4/21まで注文受付中です。
https://www.kickstarter.com/projects/olo3d/olo-the-first-ever-smartphone-3d-printer
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