iFind(アイファインド)は、荷物に取り付けて、置き忘れを防ぐために使います。
iFindとスマホが離れると、音が鳴って警告してくれます。たとえば財布につけておけば、財布を置き忘れた時にスマホで音が鳴って知らせてくれます。スリの防止にも使えそうですね。
同じようなものは既にあります。iFindの違うところは、充電不要ということです。単に長持ちするから滅多に充電しなくていい、というわけではありません。一度も充電不要です。
充電不要というのは本当に画期的です。充電を忘れて機能しなくなっていた、そのせいでなくしたものを見つけられない、ということも起こりません。(詳細は後述)
とはいえ、本当か?って思いますよね。筆者もそう思ったので、一個注文しました。届いたら検証してみます。人柱上等ですw なおプロジェクトは既に目標金額を達成しており、期間終了後に発送されます。
ペットにつけておけば、ペットが迷子になっても見つけることができます。
車や家の鍵につけておけば、鍵をなくさないで済みますね。
すごいコンパクトです。バッテリーの大きさが小さいため、この大きさを実現できました。
仕組み
iFindはBluetooth(ブルートゥース)という方式の電波で、スマホと通信します。有効範囲は60mです。
スマホ上のアプリがiFindと通信できなくなったら、警告音を出します。
対応しているスマホはiPhone 4S以降とAndroidです。Bluetooth 4.0に対応していることが条件です。
充電不要なのはなぜか
iFindは充電不要ですが、これは空気中を飛び交っている電波を拾って電気に変換し、ためておくからです。
身近な例だと、SuicaやIcocaなどのIC切符が似たようなことをしています。これらのIC切符は中に電気回路を内蔵しており、電気がないと動きません。しかし改札機から磁場を送ってSuicaに送電することで、Suica側は充電しなくても使えます。
Suicaの場合は磁場を使っていますが、iFindの場合は電波を使います。空気中には携帯電話、テレビ、など様々な電波が飛び交っていますが、それらをアンテナで拾って電力に変えます。
電波がアンテナに衝突すると、アンテナの中の電子が動きます。電子の動きとはすなわち、電気です。これが電力を取り出す基本的な原理です。
電波を使って電池を作るため、まったく電波がないところ、たとえば砂漠に放置したらバッテリー切れで動かなくなるだろうと起案者は言っています。それでも数日はもつそうですが。
ただ問題は、アンテナが小さいと拾える電力も小さいことがあります。iFindは非常に小さいですが、この大きさのアンテナでまともに拾えるというところがすごいです。具体的にどうやっているかは企業秘密なので公開されていません。特許発明として出願中とのことなので、いずれその内容が公開されます。それまでは不明です。
また非常に小さい電力で動作させる、という点にも工夫があると思います。これも詳細は公開されていないです。
2014/6/3 更新: 開発元が少し資料を公開しました。詳細はこちら。 https://www.kickstarterfan.com/archives/1096
2014/6/20 更新: 充電不要という点についてさらにわかりました。-> 置き忘れ防止のICタグiFind、「充電不要」の限界が判明!
まとめ
iFindは、物をなくさないようにする道具です。財布や鍵の置き忘れ防止に最適です。
類似のものはありますが、充電不要というのが非常に画期的です。
2014/6/30まで出資受付中です。
https://www.kickstarter.com/projects/yuansong84/ifind-the-worlds-first-battery-free-item-locating
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