BioLite Basecamp(バイオライト ベースキャンプ)は、アウトドア用のコンロです。普通のコンロと違って、料理すると同時にスマホを充電することができます。
電源の出力はUSBコネクタです。出力は5Wです。おおよそUSBコネクタ4つ分を同時に使えます。もちろん発電力は火力によります。投入する薪が少ないと発電量も落ちます。
スマホを充電するバッテリーを持って行けばいいじゃないか、という気もしますが、全くその通りです。しかしあえて薪を使って発電する方がアウトドアっぽくて楽しい! というのがこの製品のコンセプトです。アウトドア自体が趣味の世界なので、一理あると思います。
構造
BioLite Basecampの構造はなかなか面白いです。
大きく2つの過程からできています。まずは発電プロセスです。
・薪が燃えて熱い空気ができます
・熱い空気が半導体を暖めます
・ゼーベック効果により、半導体が電力を作ります
その次が換気プロセスです。
・発電した電力で小型のファン(換気扇)を回転させます
・ファンが作った風がコンロ内に送り込まれます
・コンロの空気が外に押し出され、新たな空気が取り込まれます
ファンを回して換気することにより、効率よく燃やすことができます。火をつけるときに扇ぐとよく燃えますよね?これを自動でしてくれるという仕組みです。
発電の方法にも特徴があります。火力発電所や原子力発電所ではタービン(羽根車)を蒸気で回して発電します。いっぽうBioLite Basecampでは半導体を使っています。
冷却に使うペルチェ素子というのを聞いたことはないでしょうか? ゼーベック素子というのはその逆で、熱から電力を生み出します。BioLite Basecampはそれを使っています。
この方法だと小型化できるというのが大きな利点です。そのかわり発電所使えるぐらいの大型化は、コストの問題などで難しいのだと思います。
おまけとして(?)LEDライトもついています。晩ご飯を作る頃にはあたりが暗くなるので、これは便利ですね。
なおこのコンロで燃やせるものは、薪や木の枝です。固形燃料などは使えないです。
前のバージョン
プロジェクト起案者のBioLite社は、以前にBioLite Basecamp(バイオライト ベースキャンプ)という同じようなコンロを作っています。こちらは既に市販中です。
今回のものはBasecampの改良版です。改良点としては、コンロのテーブル部分を大きくしたり、発電量を大きくしています。
まとめ
BioLite Basecampは料理と同時に充電できます。
バッテリーを持って行けばすむ話ですが、アウトドアグッズが大好きな人には楽しいグッズでしょう。
https://www.kickstarter.com/projects/biolite/biolite-basecamp-stove-turn-fire-into-electricity
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