(レビュー)圧縮、防水、靴入れ、横持ちしてビジネスにも。機能たくさんの旅行バッグ Aer Travel Pack(エアー)

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2016年7月、Aer Travel Pack(エアートラベルパック)というプロジェクトがKickstarterに登場しました。圧縮、防水、靴入れ、横持ちしてビジネスにも使えるという旅行バッグです。
筆者はこのプロジェクトを支援していて、一つ入手していました。届いたのはかなり前ですが、遅ればせながら使った感想などを書きたいと思います。


こちらが届いたAer(エール)です。かなり大きめの旅行バッグです。この画像だけだと大きさがいまいちわかりませんが・・・
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開発元による写真ですが、背負うとこんな感じです。
実際に自分でも背負ってみましたが、大きめですが日本人男性でも問題なく背負えます。女性だと身長によりますが、大きすぎると思います。
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Aerの特徴はいろいろありますが、まず防水であるということです。本体部分が防水であるのはもちろんのこと、ファスナーも防水になっています。ファスナーに覆いがついていて、密閉されています。ポケットの中に電子機器を入れても濡れないようになっています。
全体的な作りは、非常にがっしりとしています。角があるものを入れても、簡単に穴が空いたりしそうにありません。耐久性は高いです。
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ただしファスナー端の部分には少し隙間があります。完全に水没するような状況では水が入ってしまいます。バッグなのでそんな状況にはなりませんが。
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前面ポケット

前面のポケットは二つあります。
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下部のポケットは充電器など、すぐに取り出して使いたいものを入れて置けます。空港で充電器を取り出してスマホを充電する、といった使い方です。
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本体のポケットは3つ、小さいものを入れるポケット1つの、合計4つに分かれています。細かく分かれているのは、大きなポケットが一つだけだと荷物がごちゃごちゃになるためです。小分けすることで、必要なものをすぐに取り出しやすくなります。
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表側に近いポケット

表に近い側のポケットは、平べったいものを入れて置けます。書類であったり、航空券を印刷したものであったりです。
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ポケットの中にもさらに左右に分かれたポケットがついており、細かく荷物を整理できます。左側は蓋つき、右側は蓋なしポケットです。落ちやすいものは左側といった使い分けができます。
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右側のポケットはマジックテープ付きです。ポケットを持ち上げるためのノブがついています。
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その上にはメッシュポケットがあります。
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それらとは別に仕切りがあり、そこもまたポケットになっています。書類を分けて収納できます。
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ファスナー付きのポケットもあります。
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うまくものを詰め込むと、こんな感じに整理できます。ごちゃつくケーブル類は蓋つきポケット、ペンは左側にポケットに差すといった使い方です。もっとも、このコンパートメントの部分は丸々使わないというのもありです。必ずしも全部のポケットを使い分ける必要はありません。
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メインコンパートメント

メインの一番大きい収納部分は、スーツケースのように全体が開きます。Aer自体はリュックでもありますが、大きいため通常のリュックのように上から出し入れするだけではやりづらいです。そこでこのように全体が大きく開くようになっているのだと思われます。
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メインの区画には、メッシュバッグがついています。
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このメッシュバッグは着替えを入れておくのに使えます。密封すると衣類についた汗で蒸れてしまいますが、メッシュに入れることで緩和できます。
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メイン区画の蓋部分にもまたまたポケットが。本当にたくさんポケットがついています。
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背中側のポケット

背中側にもポケットがあります。ここにはノートパソコンやタブレットなど、平べったいものを入れて置けます。メインの区画に収納してもいいのですが、専用のポケットがあったほうが取り出しやすいです。例えば空港や駅で待っている間にノートパソコンを取り出したい、といった場合です。
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ノートパソコンはそのまま収納してもいいですし、カバー付きでも収納できます。スペースにはかなり余裕があります。
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スモールポケット

今までの三つのポケットとは別に、小物を入れるポケットが上部についています。パスポートなど小さいものを入れておけます。
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バックパック

Aerはバックパックになっており、背中のストラップで背負うことができます。かなり大きいバックパックになります。
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機内持ち込みできるぎりぎりのところまで大型化されています。ただし持ち込めるサイズは航空会社によって異なるので、すべての航空会社で持ち込めるかどうかはわかりません。筆者は飛行機に持っていたことはまだありません。新幹線や在来線に持って行ったことはありますが、もちろん問題ありませんでした。
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ストラップは胸の前で固定できるよう、左右にわたる留め具がついています。バックパックの揺れを軽減します。
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ストラップ部分には大きな柔らかいパッドがついてます。重い荷物を持ち運ぶときに肩にかかる負担を軽減します。
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実際にAerに荷物を入れて持ち歩ていてみたのですが、この大きなストラップとパッドのおかげで、負担は少なかったです。パッドなしのベルト状になっているバックパックの場合、肩の一点に負荷が集中しやすいです。そうなると肩が痛くなってしまいます。
Aerは大きいストラップとパッドのおかげで、荷重が肩と胸に分散し、一か所当たりの負荷が小さいです。そのため実際に使って痛くならなかったです。ただし力が一点にかからないというだけで、荷物の重さ自体はもちろん変わりません。重い荷物を持てば疲れるのは同じです。単に肩が痛くならないだけです。
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ストラップの部分は細かく調節できるようになっています。長さを調節できるのは無論のこと、ストラップ上部のたるみも調節できます。上部を調節することでなるべく体に密着させて、揺れを少なくするといったことができます。
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ストラップ部分を締めて本体に密着させると、ボストンバッグ風の横持カバンになります。リュックではありつつも、横持ちできるようにハンドルがついています。
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スーツを着ているなどバックパックが適さない場合に、横持ちできます。色も黒なので、ビジネス用途でも使えます。もちろん街歩きであっても問題ありません。
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側面ストラップは、荷物をくくっておくためにも使えます。
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上部にも持ち手がついており、縦持ちもできます。
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側面にはベルトと留め具がついています。ベルトを締めることで、バッグを圧縮して薄くできます。
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荷物をあまり入れていない場合は薄く、たくさん荷物を入れている場合は膨らませて使えます。荷物が少ない場合は薄くできるので邪魔になりません。
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側面はボトルを入れられるポケットがついています。ファスナーがついており、使わない場合は出っ張りません。
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ペットボトルや水筒などを刺しておけます。
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底面

Aerはそこにもポケットがついています。本当にあちこちにポケットがあります。
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ただやたらについているわけではなく、ちゃんと目的があります。底の部分は深くなっており…
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靴を収納するために使えます。
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底のポケットだけ穴が開いているのは、換気のためです。靴も密閉すると蒸れてしまうので、外気との入れ替えがあったほうが良いです。
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底のポケットは、内側では袋になっています。底のポケットを使わない場合は、メインの区画を圧迫しません。これが袋ではなく堅い仕切りだと、使わない場合は邪魔になるところです。
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ストラッププル

ファスナーのノブには小さなストラップがついています。デフォルトは黒ですが…
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Kickstarter特典で緑のものがついていました。
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まとめ

Aerは多数のポケットがついており、荷物を整理しやすいです。また大きな肩紐とパッドにより、重い荷物を運んでも肩が痛くなりません
その反面、Aerはかなり重いです。重量は空の状態で約1.8kgもあります。率直に言って、Aer自体が一種の荷物です。この性質上、ちょっとした街歩き程度にはオーバースペックです。バッグ自体が重くて疲れます。
Aerが役に立つのは、旅行や出張です。スーツケースと違って飛行機に手荷物として持ち込める、また背負って歩けるのでスーツケースよりも持ち運びが簡単です。スーツケースは段差に弱いといった性質がありますが、Aerはバックパックとして背負えるのでそういった問題はありません。両手も空きます。
一方で、転がして運べるスーツケース/キャリーバッグのほうが、体力は使いません。一週間ぐらい旅行に行くような場合で荷物が20kgに達する。そういった本当に重い荷物は、スーツケースで転がした方が楽です。
つまり
・スーツケースを出すほどではない
・でも街歩き用リュックでは入らない
という場合に、Aerは役立ちます。
実際に使ってみて、上記の条件にはまった場合は便利だと感じました。条件に当てはまる場合はお勧めできます。(ただしサイズが大きいので、男性向けです)
筆者が持っているのは、初代Aer Travel Pack(エアートラベルパック)ですが、現在はその後継版の2が販売されています。日本ではAmazon、ZOZOTOWNほかでAer Travel Pack 2が販売されています。

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