モトローラスマホの拡張Keyboard Modがプロジェクト中止に、しかし全額返金対応

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モトローラのスマートフォン「Moto Z」にとりつける拡張機器「Keyboard Mod」、このプロジェクトが中止になりました。

Keyboard Modとは

モトローラ(Motorola Mobility)はスマートフォンの開発会社です。以前はGoogleの傘下に入っていましたが、現在はLenovoが親会社となっています。

モトローラはMoto Zというスマートフォンを作りました。これはユーザーが拡張機器を作成できる、という特徴を持っています。しかしMoto Zが拡張できると言っても、肝心の拡張機器がなければ意味がありません。

そこで、Moto Zを使って面白い拡張機器を作ってみないか?という企画を、Indiegogoとコラボレーションしてモトローラが立ち上げました。これが2016年のことです。

モトローラがIndiegogoとコラボ。スマホの拡張パーツを競うコンテスト

この企画で生まれたのがKeyboard Modです。Moto Zに貼りつき、キーボードを使って文字を入力できるというものです。Indiegogo上で支援募集が行われ、最終的に約1800万円集まりました。

motoz1.jpg

https://www.indiegogo.com/projects/keyboard-mod-a-physical-keyboard-for-the-moto-z#/

プロジェクト中止に

そのKeyboard Modですが、プロジェクトを中止することが発表されました。筆者はEngadget英語版を経由して知りました。

中止することになった理由は、本体であるMoto Z自体が「extremely unpopular in most places」、つまりほとんどの国で全然売れていないから、とのことです。

motoz2.jpg

Keyboard ModはMoto Z専用です。もしこのままKeyboard Modを発売することになっても、Moto Z自体が売れていないのでは、買う人がいないことは自明です。

ビジネスとして見込みがないので中止する決断に至ったということです。

しかし今後販売しても売れないとしても、Indiegogoで支援金を集めた分は受注生産すればよいのではないか…? ところがそうはいかない事情があります。Keyboard Modが必要な部品には、最低注文数があります。ある程度まとまった数の部品を注文しなければ、受注してもらえません。

例えばKeyboard Modが使おうとしていたあるコネクターは、1万4千個からでないと注文を受けてもらえません。在庫があればばら売りも可能でしょうが、現状在庫切れなので再生産が必要です。そのため1万4千個発注しないといけない状態です。

一方でIndieogogで集めた支援者の数は3000人ほどです。1万4千個もの部品は注文できません。

(下の写真: Keyboard Modの試作品のシャーシ)

fgvvidhbqb79eoxw8gku.jpg

もしKeyboard Modを一般販売して売れる見込みがあれば、別途資金を集めてKeyboard Modを製造することもできたでしょう。しかし前述の通り、その見込みはありません。

これらの事情が重なった結果、量産は無理であるという結論になりました。

https://www.indiegogo.com/projects/keyboard-mod-a-physical-keyboard-for-the-moto-z#/updates/all

返金と今後

製品が製造しないことになったのが、Indiegogoで出したお金はどうなるのか?

開発元は二つの選択肢を用意しています。一つは全額返金を受け取ることです。支払い余力や細かい財務状態について開発元は特に触れていませんが、現状の文章を見る限り返金できるということのようです。

もう一つは新しいプロジェクト「Q-device」を割引購入できるというものです。このコードネームQ-deviceというのは、開発元が新たに作ろうとしているスマートフォンです。

コードネームQ-deviceの詳細は明らかにされていませんが、Keyboard Modのようなキーボードを備えていることが示唆されています。スライド式で引き出せるようにするようです。

Q-deviceの詳細は今後出てくると思いますが、その際にIndiegogoへプロジェクトとして載せるのでしょうか。あるいはそうしないのでしょうか。この点についてはまだ何も述べていません。

全額返金できるのではあれば、プロジェクトが中止になってしまったとはいえきちんとした対応です。必ずしも悪い印象をIndiegogoユーザーに与えていないのではないか、と個人的には思いますが・・。もしそうならば、Indiegogoで再挑戦もありなのではないでしょうか。

【参考】Kickstarterで支援時、必ず知っておくべきこと


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