Shine Carving(シャインカービング)は、彫刻刀ステンドグラス風パネルを作るというものです。従来とは違う、新しい彫刻刀の使い方です。
使い方
日本の刃物メーカー、義春刃物という会社があります。彫刻刀などを作っている会社なのですが、それだけにとどまらず、いろいろと新しいことを試みています。
例えば彫刻刀を応用して、肉を柔らかく加工しようというキッチン用品、ニクサク。こちらは2015年にKickstarterに登場しました。
さらに別の試みとして、エイリアンの頭を彫刻刀で彫る、というSofViCKも作られました。2017年です。頭を彫刻刀で刻むことで、自分でエイリアンに模様が刻めるという今までにない発想で作られたグッズです。
そして今回はShine Carving(シャインカービング)というグッズです。彫刻刀で彫ってステンドグラスのようなものを作ろう、というグッズです。彫刻刀と彫る対象のシートがセットになっています。
しかし彫刻刀が手元にあっても、それだけで何かを作るというのは、なかなか難しいです。どういう物を作るのか下絵を描いてデザインするところから始めなくてはなりません。デザインのセンスや習熟が必要でしょう。これは難易度が高いです。
その点をShine Carvingはうまく解決しています。Shine Carvingにはシートが付属し、これを彫っていきます。シートにはあらかじめ下絵に相当するデザインが入っています。
この下絵にそって彫っていきます。
すると彫った部分にはカラフルな色が見えるようになっています。
そうして彫り進めていくと、最終的に輪郭線だけが残ります。出来上がった物の例がこちら。ステンドグラス風に見えるものができあがります。
デザイン力や絵心がなくても、彫刻刀でこういったパネルが作れる、というのがShine Carvingです。
デザインはいろいろ用意されており、いかにもステンドグラスというような幾何学模様もあります。
出来上がりはステンドグラス風ですが、実際にはガラスではありません。ガラスだと彫刻刀で彫れません。実はShine Carvingのシートはポリ塩化ビニル(ソフトビニール)でできています。とてもやわらかいため、彫刻刀でサクサク彫れるようになっています。
彫刻刀を当てて・・・
動かせば簡単に彫って色がつきます。
ソフトビニールの表面を彫刻刀で彫るとき、うまい具合に溝がつきます。このあたりがガラスっぽくなっているようですね。
シートにはカラーフィルムを張ることで色をつけています。
そのためカラーシートを張り替えると色を変えることができます。
彫刻刀は2本あります。
細い線が彫れるV字型と・・
もう少し太い線が彫れるU字型です。
彫り方を変えると、単純な正方形の中も模様が作れます。
シートのデザインは簡単なものから難しいものまであります。下のものは入門用で、模様が比較的単純です。ソフトビニールをサクサク彫って楽しめます。
もっと難しいものもあります。こちらは和風になっており、鶴や着物といったものがデザインされています。
こちらは四季、少しファンタジックな感じです。
こちらは花。絵画っぽいテイストですね。
出来上がったものはフレームに入れて飾ったりなんてこともできます。
まとめ
お値段は、Sサイズシートの4枚+彫刻刀2本のセットが2900円です。
Mサイズなどもあります。
2018/5/2まで支援受付中です。
コメント