Carvey(カービィ)は、ドリルを回転させて彫刻をしてくれる加工機械です。
金属を削ってペンダントを作ったり、木を削って眼鏡のフレームを作ったりできます。
使い方
まず専用ソフトEaselを使ってデザインします。Easelはブラウザ上で動きます。
彫刻する素材を決めます。木やプラスチックなどが使えます。
ドリルが回転して彫刻してくれます。
できあがり。きれいに切れています。
何が作れるか?
Carveyでどんなものが作れるでしょうか。たとえば金属プレートを彫ってペンダントが作れます。
ただどんな金属でも彫れるわけではなくて、アルミや銅のように柔らかいもののみです。下の画像は銀を彫ったものです。
サングラスのフレーム。ただCarveyは一方向からしか彫れないので、裏面はどうやって彫ったのか謎です。表を彫ってからひっくり返したのでしょうか。
ヘッドフォンアンプのケース部分。木+アルミです。
スピーカーの木製ケース部分。きちんとした仕上がりになっています。デモ製品の作り方が上手ですね・・。
ネームプレートを彫った例。仕上がりがシャープです。素材はウォールナット(クルミの木)+アクリル板(プラスチック)です。
仕様
Carveyは、付属のソフトで2次元+高さ方向に彫ることができます。上の画像では場所によって起伏が違いますが、こういうものを彫ることができます。
ただし付属のソフトでは、完全に3次元で彫ることはできません。完全に3Dで彫りたい場合は別途CADソフトを使って設計し、Gコードという彫り方の情報をCarveyに送る必要があります。
本体は結構大きいですね。彫れる大きさは 30cm x 20.3 cm x 6.98 cm(高さ) です。
比較
彫刻機自体は既に市販されています。Roland DG社のiModelaです。日本の楽器メーカーでローランドという名前を聞いたことはないでしょうか? Roland DGはその関連会社です。
iModelaは8万円で売っています(2014/10/23時点)。Carveyは約20万円なので、かなりの値段差があります。もちろん機能も違っていて、iModelaは金属を対象外としていますが、Carveyはアルミなども彫れます。
3Dプリンタと比べると?
3Dプリンタと比べると、彫刻機は素材の自由度が高いです。木や金属といったものも加工することができます。3Dプリンタでは通常、木そのもので作ることはできません。(木っぽい素材はあります)
また、彫刻機だと仕上がりがなめらかなのも特徴です。ドリルをゆっくり動かすことができるためです。
その代わり、彫刻機は形状にかなり制限があります。例えば「横穴」は彫ることができません。彫ることができる彫刻機もありますが、高いです。
まとめ
お値段は$1999+送料$150で、$2149(約230,000円)です。
2014/11/20まで注文受付中です。
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