fps1000は、秒間1000枚を撮れる超高速ビデオカメラです。これを使えば、ポットが壊れる瞬間や、ライターの火がつく瞬間など、人間の目では見ることのできない珍しい映像を撮影できます。
ポットが割れる瞬間
陶器製のポットを上から落とします。秒間840枚の分解能で撮影しています。
まず床に当たった部分から壊れていきます。
半壊しました。
粉々になりました。時間にしたら1秒にも満たないほんの一瞬ですが、fps1000なら撮影することができます。
動画はこちら。
ライターで火をつける瞬間
点火しました。
火花から炎が現れました。肉眼では何が起こっているのかわかりませんが、これならよく見えます。
トカゲ
トカゲが得物を飲み込む瞬間。これも時間にすると0.3秒ぐらいの、まさしく目にもとまらぬ速さです。
仕様
CPUにはARM Cortex M4を搭載しています。撮影そのものはCPUだと処理が間に合わないので、専用ハードウェアも併用しています。FPGAというプログラミング可能なハードウェアです。
画像はMicro SDカードに保存されます。しかし秒間1000枚もの画像を撮ると、SDへの書き込みが間にあいません。1枚1Mとすると、1秒で1Gバイトも画像が溜まってしまいます。
この対策として、FLASHメモリを32Gまで搭載できるようになっており、そちらに画像を書き込むようになっています。普通のDRAMではなくてFLASHメモリにした、というのが工夫されたとのことです。FLASHメモリは安いですが、非常に遅いです。おそらくFLASHメモリをいくつかに分割して、並列書き込みをしているのだと思います。
まとめ
お値段は、SILVER版が£349+送料£10で、£359(約62,000円)です。SLIVER版の解像度は640×480が最高です。
2014/11/6まで注文受付中です。
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こちらは物が壊れるちょうどその瞬間にシャッターを切ってくれる道具です。稲妻なども撮れます。動画ではなく静止画ですが、普通のカメラを使うため画像はきれいです。
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