EyeQue(アイキュー)は、スマホに取り付けて、眼科に行かずに視力検査を行うスコープです。
スマホとセットでつかうものですが、医療機器として申請も行っており、ちゃんとした機器です。
使い方
従来の視力検査は、他人の手を借りることが必要で、コストや時間の点から頻繁に検査を行うことができませんでした。視力の変化に気づかず、視力に合わないメガネを使い続けていることもあるのではないでしょうか。
そこで生み出されたのがEyeQueです。EyeQueはスマホで視力を測定するためのグッズです。
EyeQue本体とスマートフォンがあれば、いつでもどこでも視力の検査・記録が可能です。視力検査を簡単に行えないという、従来の問題を解決してくれます。
使用方法は以下のとおりです。まず、保護シールを取り外して、スマートフォンにスコープを取り付けます。
次に、目をリラックスさせて、スコープをのぞき込みます。
アプリには2つの線が表示されます。アプリ上のプラスボタンとマイナスボタンを操作して、この線の間隔を狭めたり広めたりします。
2つの線がぴったり重なるように見えれば1回目のテスト完了です。これを繰り返すことで、視力が測定できます。
これだけで本当に視力が測れるのか胡散くさく見えますが、実はちゃんとした仕組みです。
例えば近視の場合、網膜の手前で光が集中します。網膜に届くときには、光が拡散してしまいます。
近視の状態でEyeQueに表示される2本のバーを見ると(下図)、先ほどと同じように網膜の手前で集中してしまいます。(右側にある破線の部分)
ここで2本のバーの距離を短くします(下図の矢印部分)。すると目のレンズから出てくる光の角度が変わり、先ほどより奥で光が交差します(目の矢印部分)。うまく調節すると、二つの線がきれいに重なります。
どの程度ずらせばぴったりと見えるのかを調べることで、近視や遠視の度合いがわかるという仕組みです。
単純明快な図がなかったので、ややこしいですが・・。詳細な図がこちらです。
下図は近視という想定です。AとBを通る破線の部分が視力調整なしに見た場合で、先ほどと同じように網膜の手前で光線が交差しています。近視でぼやけている状態です。
A’とB’のように位置を近づけることにより、網膜の上で交差するように調整できます。
視力検査の結果を確認し、時系列順にデータを記録することができます。
データは数種類のグラフ数値で表示されます。
記録はクラウド上に保存され、アプリのダッシュボードからいつでも閲覧できます。
EyeQueは、iOSとAndroidの一部に対応しています。Androidの対応機種が限定されているのは、ディスプレイの違いによるものです。
ごく微妙に線の間隔を動かして測るという仕組み上、ピクセルの間隔が0.07mm以下という高解像度が必要です。このため、使えるスマホが限られています。
EyeQueは、アメリカのFDA(日本でいう厚労省)に対して医療機器として申請しています(クラスIで)。医療機器として承認されたからと言って、測定精度が保証されるわけではないです。アメリカでの医療機器の製造販売に承認が必要というだけです。
とはいえ、もしめちゃくちゃな機器ならばあとで開発元の責任問題になります。申請している時点で、どこの誰なのか明確になっていますので。開発元として測定精度に自信があってのことだと思います。
まとめ
お値段はEyeQue(アイ・キュー)$25+送料$14で、合計$39(約4,600円)です。
2017/1/5で受け付け終了し、約1500万円集めて目標額を突破しました。
現在は公式サイトで受け付けています。
http://www.eyeque.com/product
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