ワインやビールを、ウイスキーのように熟成させる?!木製ボトルという奇抜なアイデア | Oak Bottle(オークボトル)

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Oak Bottle(オークボトル)は、木製のボトルです。
ワインやビールを、ウイスキーのように熟成させてしまおういう、なんとも奇抜なアイデアです。

使い方

ウイスキーの原酒は透明です。しかし蒸留後、オーク材による木製樽に入れて熟成させることで色がつきます。木の成分が酒の中に染み出すことで色がつき、ウイスキー独特の味わいが生まれます。
同じ蒸留酒でも焼酎とウイスキーでは味にかなり差がありますが、その理由の一つが樽による熟成です。(もちろん原料も違いますが) 画像出典: Flickr
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ウイスキーではこのように熟成させますが、ビールやワインでは樽による熟成は行いません。瓶や缶に入れてしまいます。
しかし、あえてビールやワインもオークで熟成させてはどうか・・?というのがこのOak Bottleです。ガラスではなく木製の瓶というところがポイントです。
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角材を切り出し、中身をくりぬいて作られています。
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重要な点は、炎でボトルの内部を焼いていることです。
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ボトルの中は、この通り黒焦げになっています。実際のウイスキーの樽も焦がしていますが、同じことをこのボトルでもしています。焦がしている理由は、成分が溶け出しやすい、香りがよくなるためです。
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最終的にできあがるのがこの木のボトル。なかなかの質感です。普通はガラスなので、変な感じですが・・。
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このボトルにワインやビールを注ぎ、一日二日ほどおいて熟成させます。ビールではなくウイスキーを入れ、自分で熟成させることもできます。
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しかし、この方法で本当においしくなるのでしょうか? 当然開発元はおいしいと思っており、まずいと思っていたらそもそも作る訳はないです。しかし味というのは主観的な要素が強いので、やはり飲んでみないとわからないと思います。
そこで開発元は、ブラインドテイスティング(銘柄を隠して味見)を無関係の人にしてもらいました。
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数値では公表されていませんが、結果はこのボトルを使った味が良好だったとのことです。
この実験ではワインとウイスキーをボトルに入れて比較しています。なぜかビールではやってないです。個人的にはビールだとどんな味になるのか気になります。
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課題

一度使ったあと、ボトルを再利用しようとするとどうでしょうか。前に入れていたお酒の味や香りがわずかに残り、混ざってしまうのではないでしょうか。ボトルの構造上、よく洗うというのも難しいです。
同じ銘柄のウイスキーを入れ続けるなら問題はないと思います。しかしビールを入れたあとにワインを入れてしまうと、微妙に変な味になってしまいそうです。
開発元は、ワインやウイスキー用など、種類を分けて持っておくことを推奨しています。
このボトルと同じようなコンセプトのものに、Whiskey Elementsというものがあります。
Whiskey Elements1
ウイスキーにオーク木片を浸して、自分専用の味を作る Whiskey Elements(ウイスキーエレメンツ)
Whiskey Elementsの場合、ボトルは既存のものを使い、木片をお酒に浸すという仕組みです。こちらも再利用すると味が混ざりそうですが、ボトルと違って値段が安いため、複数使い分けるということが行いやすいです。

まとめ

開発元はアメリカです。フランス人からは絶対に出てこなさそうなアイデアです。
お値段は750mlのボトルが、$75+送料$30で、$105(約12,500円)です。
2015/11/5まで注文受付中です。
https://www.kickstarter.com/projects/oakbottle/oak-bottle-age-wine-whiskey-beer-and-cocktails-in

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