12分間も回転する驚異のコマ、先端は宝石のルビー Prometheus Lambda(プロメテウス・ラムダ)

スポンサーリンク

68e45f26ff3a787f96beae06b1ae8d9a_large
Prometheus Lambda(プロメテウス・ラムダ)は、先端がルビーでできているコマです。先端のルビーが非常になめらかになっており、摩擦が小さいです。そのため、最高で12分間も回り続けます。
こちらが回している動画です。手でコマを回しているだけですが、10分以上回っています。もちろん無編集です。12分間というのは最高記録で、この動画では10分ですがそれでも驚異的です。


3分あたりから軸の振動がなくなって止まっているように見えます。実は回転しているのですが……。
 
こちらは安定して回転している途中の動画。静止画のように見えますね。あまりにも回転が安定しているのでそう見えますが、ちゃんと回転しています。

 
10分回ったからといって別に何もいいことはないのですが、おもしろいなと思います。セシウム原子腕時計といい、世の中いろいろ変なことをする人がいますね。
せっかくなので筆者も人柱として一つ買ってみることにしました。手作りなので届くのはだいぶん先になりますが。

構造

cf160bd803817c00d2304082aa6dd51c_large
三種類の素材でできています。
・軸の部分は軽くするためにアルミニウム製です。
・コマの外側の部分は真鍮(銅と亜鉛の合金)です。非常に重い金属です。コマに大きな回転エネルギーを保持させて、長く回転させるのが目的です。
・先端の部分はルビーです。非常になめらかになっており、回転によるエネルギーの損失を減らしています。
ルビーは人工ルビーです。grade 25という精度の物を使っており、正確な球と比べた時の誤差は0.6マイクロメートル(0.0006 mm)以下です。
aa25a979a4217ded2d03e907634a8613_large
左がカミソリの刃の電子顕微鏡写真、右が非常に小さなルビーの球です。カミソリの方は多少でこぼこが見られますが、ルビーの方は非常になめらかです。(摩擦自体は、表面のでこぼこだけで起きるわけではないですが、大きな要素です)
6dd733ec32ee7fa592649353886425ba_large
人工ルビーは、高級機械式時計の軸受け(ベアリング)などに使われています。jewel bearingといいます。どうやってこんな精度で作っているのか調べてみましたが、よくわかりませんでした。人工ダイヤモンドで研磨しているのでしょうか。

コマの台

6分間回すのは誰でもできるが、8分以上回転させるためにはコマが回る床もなめらか(すべりやすい)でないとだめとのことです。また、傾きがあるとコマが低い方に流れていって端から落ちてしまいます。
起案者が試した中で一番手軽に手には入ってそこそこ結果がよかったのは、ひげそり用の鏡とのことです。

これはアメリカのAmazonですが、日本でも探せば似たような物はあると思います。
 
2014/5/31まで出資受け付けです。
https://www.kickstarter.com/projects/darksucks/prometheus-spins-the-lambda-top

コメント