Suvie(スビー)は、留守中に全自動で調理してくれるという全自動調理器です。
単に温めるだけではありません。生の肉を食べられるように熱を通してくれます。そういった点で、温めることが目的である電子レンジとは明確に差があります。
使い方
Suvie(スビー)は全自動調理器です。材料を入れておけば、あとは自動で料理をしてくれる、というものです。
当然ながらどんな料理でもできる魔法の道具ではなく、いろいろと制約があります。ただそれを考慮しても、まったく新しい家電だと思います。
まずSuvieに食材を入れておきます。
そしてそのまま出かけます。出先からスマートフォンのアプリを操作して・・
調理タイマーをセットしておきます。
家から帰ってきて、さて食事にしようか、という場面・・・
Suvieを開けると、料理が出来上がっています。
後はさらに盛り付けて食べるだけです。
手早く食べるというだけなら、電子レンジで温めれば同じことは可能です。Suvieの特徴は単に温めるだけでなく、茹でる、といったこともしてくれる点です。ちゃんと全自動で茹でてくれます。
Suvieの内部は四つの棚に分かれています。四つそれぞれのところで、異なる調理法を実行するようになっています。下の画像の例では、野菜、肉/魚、ソース、穀類の四つを入れています。
Suvieは右側に水タンクがついています。
調理前の時間は、この水を使って上段二つの部屋を冷却してくれます。上段二つは野菜と肉で、傷まないようにどちらも冷やしておく必要があります。そのための冷蔵庫のような機能です。
単に水を循環させるだけだと、時間がたつと水がぬるくなってしまって効果がありません。Suvieは実際の冷蔵庫と同じように空気を圧縮するコンプレッサーがついていており、冷却用の水を冷やしてくれます。
調理する時間が来たら、今度は先ほどの水を使って加熱してくれます。
調理は真空調理法を使っています。空気を抜いたパックに肉や魚を入れて、お湯を使うことで料理します。
家を留守にしている間に使うことを想定しているので、火は危なくて使えません。かといって単に温めるだけなら電子レンジで済みます。そこで真空調理法が選ばれたのではないかと思います。
しかし生肉を食べられるように真空調理するという点で、温めるだけの電子レンジとは一線を画しています。
真空調理は焼くわけではないので焦げ目がつきません。Suvieはヒーターも付いています。使うかどうかは任意です。
ヒーターは真空調理後に使います。真空パックを外して中身を取り出し、もう一度Suvieに入れます。この操作は手動です。
野菜部分は水蒸気で加熱してくれます。
肉野菜で使ったお湯は、Suvie下段に流れていきます。
下段右側の部屋は穀物類です。ここにお湯をかけてパスタなどを茹でてくれます。
茹でた後は水抜きもしてくれます。アルデンテ(ちょっと芯が残る茹で具合)に茹でてくれるとのことです。
下段左はソース入れです。ソースも温めてくれます。こちらの方は熱くなりすぎないように、ほどほどにしてくれます。
後はお皿に盛り付ければ出来上がりです。
使い終わったお湯は、本体下部に溜まるようになっています。
食材は、専用のものが宅配サービスで用意されています。
ただし専用品に限定はされておらず、自前で用意した食材も使うことができます。真空調理前提なので、自前で用意する場合は自分でパックに入れて空気抜きをするか、買ってくるかする必要があります。
専用食材を使う場合は、Suvieに近づけると自動で認識してくれます。食材ごとの温度、調理時間が自動設定されます。
先ほどはパスタでしたが、レシピは他にもあります。テリヤキソースのサーモンにジャスミン米・・・
チキンとクスクスのアスパラガス添えなどが紹介されています。
Suvieが役に立つ状況としては、共働きで忙しい、一人暮らしで料理するのが面倒だ、子供の世話で忙しいがたまには楽をしたい、といった状況でしょうか。Suvieがあるからといって毎日使わないといけないわけではなく、忙しくて時間がないときだけ使うというのもありでしょう。
逆に料理するのが趣味であったり好きだという人には、まったくもって無用です。
家を空けている間に全自動で料理をしてくれる。帰ったら料理ができていた・・。もちろん制限はありますが、未来を感じるというか、わくわくするような家電だと思います。キャンペーンであるにせよ5万円台ですから、価格も現実的です。
本当にこんなものが流行るのか・・・? それはわかりません。しかし今では珍しくもない全自動ロボット掃除機も、最初は「なんだこりゃ?」と思われていたのではないでしょうか。本当に全自動で掃除できるのか?とか。そのことを考えると、Suvieも可能性はあると思います。
現在Kickstarterで約4200万円集まっており、クラウドファンディングとしてはなかなか好評です。
まとめ
お値段は$479(約52,400円)です。現状アメリカのみに発送しています。
2018/3/7まで支援受付中です。
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