iBox Nanoは光造形方式の3Dプリンターです。安さが特徴で、本体価格は$229(約24,000円)です。インクジェットプリンタに近い値段です。
過去に3万円の3Dプリンタがありましたが、それを上回る安さです。どんどん値段が下がってきていますね。ただ性能はそれぞれ違うので、一概に安いものがいいとは言えませんが。
使い方
iBox Nanoという名前の通り、小型の3Dプリンタです。手に持てるぐらいコンパクトですが、大きなものは作れません。
印刷方式は、紫外線をあててプラスチックを固める光造形です。プラスチックを溶かす方式(FDM)に比べて仕上がりが細かいのがメリットです。制御にはRaspberry Pi(小型Linux機)を使っています。
チェスの駒を印刷したところ。まずまずではないでしょうか。
寸法の精度は自信があるとのことで、この例ではぴったり2cmの大きさで作っています。ただこれは縦横方向の話で、Z方向はこうはいかないと思います。
ウサギ。3Dプリンタ全般に言えることですが、やはり若干の荒さは目立ちます。
こちらは指輪。
アイアンマンの頭部。
仕様
光造形方式の3Dプリンタは、プラスチックに紫外線を当てて固めることで形を作ります。従来の光造形式3Dプリンタでは、紫外線ランプを光源として使っていました。この方法は光源の使用回数に限度があるという弱点があります(といっても2000から8000時間ぐらいですが)。
iBox Nanoでは、紫外線LEDを光源として使用しています。光の形を変えるためには液晶(LCD)を使っています。これにより低価格化、小型化、長寿命化を実現しました。LEDや液晶は、どちらもテレビや液晶モニターで使われている技術ですね。液晶だと冷却ファンがなくても使えるため、小型化に大きく役立ったとのことです。
他の光造形式3Dプリンタは$3299(約32万円)ぐらいするのに比べると、iBox Nanoは激安です。ただこの表には書いてありませんが、iBox Nanoは小さいものしか作れません。作れる寸法は 4cm x 2cm x 9cm です。かなり小さいですね。
まとめ
お値段は$229+送料$50で、$279(約29,000円)です。
2014/11/15まで注文受付中です。
https://www.kickstarter.com/projects/826799607/ibox-nano-worlds-smallest-least-expensive-3d-print
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