Kickstarterで生まれたBlinkという監視カメラがあります。これがアメリカのAmazon.comにより買収されました。
Blinkとは
Blinkは、2014年7月にKickstarterのプロジェクトとして登場しました。
家の中で使う監視カメラで、家の外からスマホアプリを使って家の様子をうかがうことができます。
Blinkの特徴は、ケーブルが一切ないことです。ネットワークケーブルはもちろんのこと、電源ケーブルもありません。粘着テープで壁に貼り付けるだけです。
別途Sync Moduleをコンセントに刺す必要はありますが、カメラ本体はコンセントなしです。使い捨ての単三リチウム電池二本で動作し(充電池不可)、電池寿命は約2年です。Kickstarterでの公表時は1年でしたが、製品では2年に伸びました。
部屋の中で動きを検知したときのみ、カメラで録画が行われます。動きの検知以外にも、温度センサーも搭載しています。
BlinkはAmazonによる音声入力システム「Alexa」にも対応しています。音声で警報の設定と解除を行うことができます。
最終的にBlinkは出荷され、現在は公式サイトから購入することができます。製品ラインナップも拡充され、赤外線ライトも搭載した屋外用のBlink XTも増えました。
https://blinkforhome.com/
買収
BlinkはKickstarterで106万ドル(約1億2000万円)集めました。Kickstarterでの資金集めとしては大成功といえる額です。
開発元のBlinkは、Kickstarterにプロジェクトを載せたのち、別途ベンチャーキャピタルから580万ドル(約6億5000万円)の出資を受けています。
そして2017年12月22日、Amazon.comによる買収が発表されました。買収による変化はなく、これまで通り続けていくとのことです。
https://blinkforhome.com/blogs/blink-home-security-blog/breaking-news-blink-has-been-acquired-by-amazon
今回の買収におけるAmazonの意図ですが、さらに住宅の中に進出する、というところが狙いではないでしょうか。家庭に置くスマートスピーカー「Amazon Echo」をすでに作っていますが、その一環なのかなと思います。
ただすべてを自社で手掛けることはできません。これからもこういった買収を続けるのか、住宅の中の特定領域に絞るのか、興味深いところだと思います。
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