ZYLIA(ジリア)は、球体型のマイクです。一回の合奏だけでパートを分離して録音できるというものです。
使い方
ZYLIA(ジリア)は、複数人で合奏して録音するときに使います。
ただ単に録音するだけなら、マイクが一つだけあれば済みます。しかしその方法だと、あとから各パートごとの音量調整ができません。ギターの音量が大きすぎるので下げたいとか、もしくは音量が小さすぎるので上げたい、といった調整をしないとうまく仕上がりません。
何らかのエフェクトをパートごとにかけたいという場合もあります。
ならばパートごとにわけて録音すればいいのですが、ばらばらに録音したり、マイクを複数台設置するというのも手間がかかります。そこまで本格的でなくても、もっとカジュアルにパート別録音ができたら便利ではないか? それがこのZYLIAです。
ZYLIAはマイクを19個内蔵しています。それらのマイクから拾った音を分析して、各楽器の音を分離して録音する、という道具です。
一回の録音で、かつZYLIA一個置くだけでできる。だから手間がかからない、というところが特徴です。
各自楽器を持ってレコーディングのために集まりました。
全員の真ん中にZYLIAを設置します。
ZYLIAをオンにして演奏します。
マイクとしてZYLIAを一個置いているだけなので、普通ならばすべての楽器が混ざった音が録音されます。しかしZYLIAでは、録音した後にそれぞれの音を分離できます。
専用ソフトがついており、各パートの音の音量を調整できるようになっています。Sボタンを押すとソロモードになり、そのパートの音だけ聞くことができます。Mを押すとミュートで、そのパートを消すことができます。パンを変えることで音の左右の位置も調整できます。
専用ソフトはWindowsとMacに対応しています。
もっといろいろな調整をするために、DAW(音楽ソフト)に録音した音を持っていきたい。そういう場合のためにエクスポート機能も付いています。
動画はこちら。2:43あたりでソフトを使って音量調節をしています。
ZYLIAにはマイクが19個ついています。しかしそれぞれのマイクは、正面からだけではなく、別の方向から来た音も拾ってしまいます。単に各方向にマイクを付けただけでは、音を分離できません。
そこでZYLIAが使っているのが、複数のマイクの音を組み合わせるという方法です。例えばZYLIAの右からギターの音が来るとします。この時、ZYLIAの手前側についているマイクと、右側についているマイクでは、同じギターの音でも違う音が聞こえます。音量も違いますし、手前側では音の周りこみがあります。
どういう風にそれぞれのマイクが聞こえるかわかっていれば、逆算することで元の音を特定できるという仕組みです。このため、設置時にキャリブレーションの手順があります。
まとめ
お値段は$349+送料$40で、$389(約43,600円)です。
2017/10/29まで支援受付中です。
https://www.indiegogo.com/projects/zylia-a-revolution-in-audio-recording-music#/
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