PIECEというプロジェクトが2015年7月27日、Kickstarterに登場しました。手持ちのスマートフォンそのままで、電話番号を二つ持てるというグッズです。
Androidは、二つの電話番号で待ち受けできる機種があります。しかし対応していないAndroidでも番号が二つ持てる、というところが特徴です。またiPhoneにも対応しています。
ただしGSM系(海外の2G)のみ対応なので、日本では使用できません。
最終的に出荷されたのですが、うまく動かない、というコメントがKickstarterに寄せられています。
Piece does not work at all. I am an android user with Verizon sim. Please advise.
Pieceが全く動きません。VerisonのSIMを使っているAndroidユーザーです。アドバイスをください。
主にAndroid版で動かない、という報告が寄せられています。
一方でiPhoneユーザーの声もあります。
I have the piece!!!!!
Finally after all these years I have it, black and working with iPhone 6s. So far so good.
Pieceが届きました!!!!! ここ2年待ってついに手に入れましたよ。黒です。iPhone 6sで動いています。今のところ調子はいいです。
ただしHolgaの場合と異なり、開発元から苦情に対して返信はあります。
共通する開発者
ここまでなら、機種によってはうまく動かないことがあるようだが、雲隠れせずに対応している、ということになります。
問題なのは、Holgaと同じ開発者が、PIECEでも開発者として名を連ねている、ということです。Holgaの方は、製品がまともに動作せず、かつ音信不通になっています。そもそも製品を受け取っていないという人もいます。
Holgaのページには、開発者の一人としてDennis Wongさんの名前が載っています。
Pieceの方でもDennis Wongさんの名前があります。
Gray Leungさんの名前も、両方のプロジェクトで共通しています。ただしHolgaとPIECEは、組織としては別物のようです。
マーケティング費用
またCROWDFOUND INSDERによれば、Dennis WongさんはPIECEの時にマーケティング会社Funded Todayと契約をしていたとのことです。Funded TodayはKickstarterのプロジェクトをサポートしてくれる会社です。
https://www.crowdfundinsider.com/2017/04/98712-crooked-crowdfunders-prominent-crowdfunding-marketing-firm-funded-today-gets-fleeced-fights-back-wins/
確かにPIECEとHolgaの両方とも、Founded Todayのリストに載っています。
ところが、PIECEがFunded Todayに支払うことになっていたマーケティング費用を、PIECEは支払っていない、とのことです。Funded Todayは最終的に香港で未払い分を回収することを考えているようで、手続きを進めています。
前述のCROWDFOUND INSDER以外でも、料金未払いのことを知らせるメールをFounded Todayから受け取った、という方もいました。インターネット掲示板redditに書き込まれています。契約書の写しが載っているわけではないので真偽のほどは分かりませんが、まったくのねつ造にも見えません。
しかし未払い分をFunded Todayが回収すると、その結果PIECEが資金不足に陥ってしまうということもありえます。そうなるとPIECEの今後のサポートはどうなるかのかという、不安が生まれる状態になります。
もちろんFunded Todayが悪いのではなく、料金を払わなかったPIECE開発元の問題ですが・・。
コメント