超音波で物体を空中に浮上させる装置 Ultrasonic Levitation Machine(ウルトラソニック・レビテーションマシーン)

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Ultrasonic Levitation Machine(ウルトラソニック・レビテーションマシーン)は、超音波で物体を空中浮揚させる装置です。浮かせられるのは軽い物体のみなので実用性は全くありません。完全なネタですw
こういう何の意味もない装置でも注文が170万円も集まるところがKickstarterのすごいところです。見ている方は楽しいです。
超音波は下側の太鼓みたいなところから発生します。ピンセットでビーズを置くと・・・
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見事空中に浮きました。
Ultrasonic2
3つ同時に浮かせられました。
Ultrasonic3
蜘蛛も空中に浮いています。「蜘蛛を傷つけていません」と書いてあるので、生きたまま浮かせている、ということでしょうね。
Ultrasonic4
蟻も浮かせています。
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ドライアイスを使った実験。櫛状に見えていますね。場所によって音波が強いところと弱いところがあって、弱いところ(正確には、空気が移動していないところ)のみドライアイスのガスがたまっています。
Ultrasonic5
動画はこちら。

装置

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この装置は下側に超音波発生機、上側に反射板がついています。上で超音波を反射させて、物体をサンドイッチのように挟み込んでいます。高さをうまく調節しないと上下左右のいずれかにずれてしまって、きっちり支えられないと思います。実際、高さ調節もできるようになっています。
なぜ上から反射させる必要があるのでしょうか?
もし下からの超音波だけだと、物体はどんどん上に動いてしまいます。上から反射させて超音波を当てると、上下の超音波が打ち消し合う部分ができます(波の干渉現象)。ちょうどその点に物体を置くと、うまく空中で静止してくれるというわけです。ドライアイスの実験で櫛状に見えるのはこのためです。(正確には重力があるので、若干下からの力が強いところに置くと静止します)
3連ビーズも間隔を空けておいていましたが、上記の理由だと思います。

実はジェット機並の大音量

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この装置では、人間の耳に聞こえない高音(28kHz)がものすごい音量で鳴っています。動画を見ていると少しだけキーンという音が入っていますが、人間には聞こえないだけで実はジェットエンジンをも超える音量で鳴っています。ジェットエンジンの音量は120dBですが、超音波浮上装置は150dBにも到達します。
そのため使用は短時間だけにするか、耳栓が推奨されるということです。音の届く範囲は30cmから45cmまでと短距離なので、離れると問題ないですが、近くだと大音量になります。知らないうちに鼓膜にダメージが入るのはちょっと怖いですね。

まとめ

実用性皆無の超音波浮上装置、2014/10/11まで注文受付中です。もしも買われる方がいたら、耳栓には十分ご注意ください!
https://www.kickstarter.com/projects/richardhaberkern/ultrasonic-levitation-machine-learn-the-science-of

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