FormBoxは、プラスチックの真空成形機です。プラスチックを好きな形に変形させる装置です。
ポンプとして家庭用の掃除機を使うので、お手軽なところが特徴です。
使い方
こちらがFormBoxです。ホースがついていますが、このつながっている先を見ると・・・
普通の家庭用掃除機です。実はこれで吸引して、プラスチックを成形しようという工作器具なんです。
使い方は、まあまあ簡単です。まず材料シートを取り出します。
材料をFormBoxにセットします。
さらに型を用意します。この場合、ジャガイモを切って型として使っています。
型をセットします。
型の上から材料シートを押しつけると・・・
材料が型に合わせて張り付きます。材料シートのプラスチックは、FormBoxが内蔵しているヒーターで加熱されており、一時的に変形するようになっています。
この貼り付けるところで、先ほどの掃除機を使っています。掃除機を使って吸引することで、ぴったりと張り付く仕組みです。
冷まして型から外せばできあがりです。
先ほど作ったプラスチックに、さらに樹脂を流し込みます。
すると小型の植木鉢を作ることができました。ちょっとややこしいですが、一番目の型(ジャガイモ) -> プラスチックシートで、二番目の型を作っています。さらに、二番目の型 -> 樹脂で、植木鉢を作りました。
なぜこんな二度手間をしているかというと、真空成形では簡単に曲げられるペラペラのものしか作ることができないためです。植木鉢のような厚みがあると、掃除機で吸引しても曲がりません。そのため二段階の手順を踏んでいます。
二段階の手順は必須というわけではありません。作りたいものがペラペラでいいなら、一段階でもできます。
たとえば型としてバナナを使い・・・
先ほどと同じようにプラシートをかぶせます。
あとは外せばできあがりです。ペラペラですが、飾りとして使うならこれで問題ありません。
他にもこんな使い方があります。アルファベットのピースをおいて型を作り・・・
真空成形して、プラ型を作ります。
できたプラ型にチョコレートを流し込みます。
すると、先ほどの文字が浮き彫りになったチョコレートができあがりました。よくやった、ジェーンと書いてあります。これも二段階踏んで作っているパターンですね。
キャンドルスタンドや・・・
石けんボックスを作ることができます。
そもそもそういった型はどうやって作るかですが、方法の一つとして3Dプリンターを使って型を作るということができます。なぜ最初から3Dプリンターを使わないのかは、次の段落をご覧ください。
3Dプリンターとの比較
FormBoxは、3Dプリンターのように材料を入れて待っていればできあがるというわけではありません。FormBoxの方が手間がかかります。
また吸い付けて作るという構造上、何かをラップするような形しか作れません。入り組んだ形状は、原理的に無理です。
その代わりFormBoxの方が量産には向いています。普通の3Dプリンターだと、どうしても出力に時間がかかります。真空成形だとその点は速いです。
またFormBoxでは、なんとかしてきれいな型を用意すれば、できあがりもツルツルとしたきれいな仕上がりになります。3Dプリンターではどうしても層ごとの段差が目立ってしまいます。(そのためツルツルにする専用の加工器具も存在します)
まとめ
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