MI Guitar(マイギター)は、未経験者が30分でそこそこ弾けるようになるというギターです。
簡単に弾けるだけあって、普通のギターとは全く構造が異なります。しかしこれはこれでありじゃないかと思います。
使い方
ギターを弾いてみたい、と思ったことはないでしょうか? 下の写真の人も「弾けるものなら弾いてみたい」と言っています。
しかしギターを弾くためには、左手で複雑な同時押しが必要です。「やってみたいけどコードが本当に難しい」と別の人も言っています。
ギターのコードはどういうものかというと、例えば下の写真のようなものです。指のそれぞれで弦の異なる位置を押さえます。見ているだけで指がつりそうな感じがしますが、実際にかなり難しいです。
しかもこれを曲の進行に合わせ、素早く切り替る必要があります。画像出典: Wikipedia
それをなんとか簡単にできないのか・・そこで生まれたのが、MI Guitar(マイギター)です。一見すると普通のギターと大差ないように見えます。
しかしネックの部分をよく見ると、弦ではなくボタンになっています。このボタンを一個押すだけで、先ほどのようなややこしい同時押し(コード)と同じ音が出るようになっています。
一方で右手の部分は、弦に相当するものがついています。右手の指を振り下ろして弾くのは、普通のギターと変わりません。
左手はワンボタンなので、一般的なギターとは全く異なります。完全に別物と言っていいでしょう。
しかし弾いている見た目がそれっぽく見えるような造りになっています。ここが地味に重要です。
例えばバーベキューに持っていって、演奏する、なんていうこともできます。普通ならまともに弾けるようになるまでかなりの練習が必要ですが、MI Guitarなら簡単です。
もちろん前述の通り、普通のギターではないです。しかし見た目はあたかもギターを弾いているように見えます。趣味で演奏するだけなら、こういうのもありじゃないでしょうか。
MI Guitarを30分前に初めて触った女性も・・・
演奏できるようになりました。左手はボタンを一個押すだけという仕組みを考えれば、ある意味当然ですよね。
動画はこちら。実際に弾いている場面は1:05から始まります。
しかしワンボタンと言っても、左手の押さえ方(コード)は非常に多くあります。とてもMI Guitarについている20個程度のボタンでは足りません。
どうやってこの問題を解決しているかというと、演奏する曲で使う数種類のコードを、ボタンに割り振っています。つまり曲ごとにボタンで鳴る音が違う、ということです。

曲ごとにボタンの割り振りが違う。ということは、その割り振りを曲ごとにあらかじめ用意しておく必要があります。そこで開発元は、この割り振りの販売をしています。一曲$0.99、または月額$5.99のプランが用意される予定です。
有料であることについて開発元は、アーティストや作曲者にきちんと料金を支払うべきであるため、と説明しています。現在版権元の会社と交渉しているとのことです。

エフェクターもついており、胴体部分についているつまみを回すことで音を変えることができます。エレキギターでできる機能ですね。
MI Guitarはスピーカーも内蔵していますが、MIDI出力もついています。Garage BandなどMIDIに対応しているソフトと接続して、演奏することもできます。

仕組みを見て分かるとおり、MI Guitarで曲を弾いても普通のギターの練習には全くなりません。ギターをうまくなりたいという人には何の意味も無い楽器です。
しかし遊びとして演奏したいだけなら、こういうのも楽しいんじゃないでしょうか。とても手軽です。
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・複雑な同時押しなしで、コード進行を簡単に試せるMIDIキーボード KordBot(コードボット)
こちらもコードを簡単に弾けるようにしようというものですが、鍵盤になっています。用途はどちらかというと作曲用ですが、コンセプトは近いものがあります。
まとめ
お値段は、$299(約32,500円)+送料です。
アメリカ以外からは予約として$49を払い、残りを送料計算後に払うという手順です。
2016/5/19まで支援受付中です。
https://www.indiegogo.com/projects/mi-guitar-by-magic-instruments–3#/
コメント
昔ジャミネーターてのがあったな。