Save Robomongoは、MongoDBのGUIツール「Robomongo」の開発資金を捻出するプロジェクトです。Robomongoはオープンソースソフトウェアです。
開発元はベラルーシ(ロシアの隣)です。
使い方
Robomongoは、MongoDBを管理するためのGUIツールです。MongoDBは近年人気が出てきたデータベースです。
たとえて言えば、MySQLのphpMyAdmin(これはWebですが)、Oracle SQL Developer、SQL Server Management Studioみたいな感じです。
Windows、MacOS、Linuxに対応しています。
RobomongoはGitHubにおいて、C++のプロジェクトの中では27番目にスター(お気に入り)の数が多いプロジェクトになっています。さらに上位にはGoogleやFacebookのやっているプロジェクトがありますが、そんな中に混じって27位にランクインしているのはすごいでしょう? というのが開発者の言葉です。
ただC++のプロジェクト自体がGitHubでは割とマイナーなので(言語別シェアでC++は7番目)、相対的に目立つというのもあると思います。
日本でもRobomongoを使っている人がいるかなと思って検索してみると、ブログの記事がありました。
以前にMongoDBを使った時は良いGUIクライアントがなくて探し回った記憶がある。 今回はさくっと見つかった。
ちょっと使ってみたけど、ふつーにGUIクライアントとして問題なく使えるレベル。 大変ありがたい。またひとつ悩みの種が減りました。
http://boomil.hatenablog.com/entry/2015/08/04/233834
なかなか使い勝手がよいみたいです。
開発資金
しかし、開発者のドミトリー・シェトニコビッチさんは落胆していました。所属している会社がRobomongoの開発を続けさせてくれないというのです。
決心して会社でボスと話をすることにしました。
ドアをノックして入ります。
部屋にはいっておもむろに何をするかというと・・
おもむろに会社のページを開きます。
すると、このドミトリーさんがCEOとして出ていました。なんだネタか!
友達に相談したらクラウドファンディングを試すのはどうか、というアイデアが出たとのことです。
それでせっかくだからおもしろい動画を作ってみよう、という感じでしょうか。ソフト開発を単純に動画にすると堅苦しくなるので、一理あるんじゃないかと。
Robomongoの開発
動画はジョークが入っていますが、プロジェクト自体はいたって真面目です。資金が集まった場合の改良点として、次の項目が挙げられています。
・MongoDB 3.xのストレージ対応
MongoDB 3.2からデフォルトのストレージとしてWiredTigerが使われるようになりました。これにRobomongoも対応するという内容です。
・V8 JavaScriptエンジン対応
MongoDB 2.3.1から3.1.8まで、JavaScriptのエンジンとしてGoogleのV8(Chromeで使用)が使われていました。これへの対応です。現在はSpiderMonkey(Firefoxで使われているエンジン)に戻されました。
・レプリカセットへの対応
データベースのレプリケーションへの対応です。スケールアウトのためのレプリカは、RDBではなくMongoDBを使う大きな理由のひとつであるため、重要そうです。
このほかにも以下の項目が挙げられています。
・GUIでデータの直接変更
・ドキュメントやデータベースののコピー
・エクスポート
・GridFSへの対応
Robomongoの公式サイトも、今回のプロジェクトに合わせて変わっています。やたらと動画が入っていて(前述の落胆している場面など)、一瞬何のサイトかわからなかったぐらいですw
C++プログラマーとQAエンジニアのチームを作り、1年かけてこれらの機能を作りたい、とのことです。
なおオープンソースソフトの開発資金をクラウドファンディングで集めるプロジェクトは過去にもこんなものがありました。
・PythonのフレームワークDjangoでの、PostgreSQL固有の型に対するサポート
・JUnitの開発が資金不足で行き詰まり。クラウドファンディングで寄付金を募集中
まとめ
支援は$1から受け付けています。
$100(約11,800円)でRobomongoのページに名前とリンクが載ります。これは無期限(名前が消えない)とのことです。
2016/2/16まで支援受付中です。
https://www.indiegogo.com/projects/save-robomongo#/
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