Flow Hive(フローハイブ)は、防護服など面倒な作業なしで蜂蜜を収穫できるグッズです。蜂蜜を収穫するには、防護服を着て煙を炊き、巣箱を開けて…と非常に長い作業が必要です。
Flow Hiveなら、ハンドルをひねるだけで蜜が出てきます。防護服なしで、好きな時に新鮮な蜂蜜を採取することができます。
Indiegogoでの掲載開始1日目で218万ドル(2億6000万円)到達、現在は4億5000万円に到達しています。1日の最高資金記録を更新したとのこと(公式ブログの英語記事)。確かに画期的な内容なので、億到達というのもうなずける話です。
従来の収穫方法
蜂を飼って蜂蜜を作る養蜂。収穫できる蜂蜜はすごく甘いです。
しかし蜂蜜の収穫は面倒です。しっかり防護服を着ないと蜂に刺されてしまいます。
さらに巣箱を開け、重くなっている箱を持ち上げて移動させなくてはなりません。
煙を吹きかけて蜂をおとなしくさせます。
巣から蜂をブラシで払う必要もあります。
そして取り出した蜂の巣から、蜂が作るロウ(蜜蝋)の部分を剥がします。この部分は蜂蜜ではなく、かつ食べられないため分離しておく必要があります。
遠心分離器で蜂蜜を取り出します。さらにこの後、濾過する必要があります。長い。
これだけで終わりではありません。今度は蜂の巣を元に戻す必要もあります。もう一度防護服が必要です。かなりの手間がかかっています。
Flow Hiveの場合
Flow Hiveは手間を大きく削減しています。一見すると単なる巣箱です。
蜂蜜を取り出す時は簡単です。ハンドルを差し込んで回すだけです。巣を刺激しないので、蜂に攻撃されづらいです。画像に写っている開発者も、手袋なし防護服なしです。これは巣を動かさなければ蜂も襲ってこないという単純な理屈によるものです。
下のパイプから蜂蜜が出てきます。
あとは瓶に溜まるのを待つだけ。作業が画期的に簡単になっています。実際に使わないとわからない部分もありますが、確かにすごいです。
40年養蜂をしている人も「まさに革命だ」と言っています。今までは何だったのか、って感じでしょうか。もし筆者が養蜂をしていたら、間違いなく自分でも使って試したいです。
さらに側面は透明になっており、蜂の状態を観察できます。蜂が元気かどうか、どれぐらい蜜が溜まっているのか一目でわかります。蜜が溜まった時を見計らって取り出すことができます。実用上で重要な機能です。
仕組み
Flow Hiveの仕組みは非常にシンプルです。Flow Hiveは縦方向に割れ目の入った蜂の巣になっています。
この巣にミツバチが蜜を作ります。
ここでハンドルを回すと……
上下に半個分ずれます。これにより蜜が下に流れるというわけです。
まとめ
養蜂グッズは使える人が限られているのに、ここまでお金が集まるというのは驚きです。それだけすごい、ということだと思います。農業はまだまだイノベーションの余地がありそうです。
お値段は、3フレームセットで$230(約27,500円)です。巣箱無し、送料別です。巣箱もついたフルセット版もあります。
Indiegogoで2015/4/5まで注文受付中です。
https://www.indiegogo.com/projects/flow-hive-honey-on-tap-directly-from-your-beehive/x/8276897
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