さすがアメリカ。学校に持っていく銃弾シールドがIndiegogoに登場 The Spark Project

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下の写真をご覧ください。アメリカの学校で、女の子がタブレットらしきものを取り出しています。

妙に大きいですが…iPad Proでしょうか? それにしては、なんだかデザインが違いますが。

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実はこれ、銃弾を防ぐための防護シールドなんです。普通に手で持っているとタブレットにしか見えませんが…。

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「実戦」では両手で持って、自分の正面に構えて使います。

なんでそんなSWATみたいなことをしなくてはいけないのか…。というか学校で「実戦」て何だ?

もうお分かりかと思いますが、アメリカでは学校で銃乱射事件が時々あるので、それに備えてあらかじめ盾を学校に持って行って自衛しよう、というわけです。

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考案したのは学校に通っている子供を持つ母親です。学校に子供を送りだして、ちゃんと帰ってくることを祈るというのは心臓に悪い(ストレスがたまる)。そこで自らゲームを変えようと思った、とのことです。

日本に限らず他の国では、実弾を防ぐ盾を学校に持っていくということは到底考えられませんが、アメリカでは真面目な話でしょうね。ある種の防災準備ではないかと。

もっとも自然災害ではなく、人為的に引き起こされる災害ですが…。

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重量は850gです。子供にとって軽くはないですが、背負って持ち運べる重さです。

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主たる目的は銃弾から身を守ることですが、宿題を持ち帰るバインダーとしても使えます。

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肝心の防弾性能ですが、ちゃんと試験しています。生きるか死ぬかという話なので、これは必須です。

下の写真は銃弾を高速カメラで撮影したところです。右側のシールドに銃弾が激突していきます。

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シールドにめり込みました。しかし…。

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大きくへこんだものの、貫通していません! ただかなり押されるので、体に密着して構えてはいけません。密着して構えていると、たとえ貫通しなくても自分の体に銃弾がめり込むこともあるでしょう。

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そのために、ある程度体から離して構える必要があるのです。どんな防具も正しい使い方をしなければ効力を発揮できません。

…いや、たかが学校に行くのに、なんでそんな訓練をしないといけないのか、という話はありますけどね。子供はSWAT隊員ではないので…。

跳ね返さない仕様になっているのは子供が持てるぐらいに軽量化するためと、跳弾を起こさないためだと思います。いくら弾を防いでも、跳ね返って周りの子供にあたっては意味がありません。跳弾で別の子供が死んだら、その親から損害賠償を請求されるという可能性も考慮しなくてはなりません。

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防弾試験は、検査会社に依頼しています。

テストに使った弾丸は.44マグナム弾です。22発撃って、すべて貫通していません。距離は5mです。弾丸は銃口から離れるほど空気抵抗で威力が落ちますが、5mはかなり近距離の想定です。安全性を考えて難しい状況でのテストなのでしょう。5mで防げれば、10mでも防げます。

また学校は多数の小さな部屋と廊下で構成されており、広い空間は体育館とグラウンドを除いてありません。攻撃されるとしたらかなりの近距離であり、この想定は妥当だと思われます。5m以内の至近距離で銃撃された場合、容易に回り込まれて射撃されるため、そもそもこの大きさの盾では防げないでしょう。

このシールドは学校での近接戦闘に特化してはいるが、5m以内で回り込まれて攻撃されるといったすべての状況に対処できるわけではありません。あくまで市警察のSWATが到着するまで、生存確率を少しでも上げるためのものです。

弾丸の接触時の角度は全て0度、真正面からです。

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アメリカの警察では通常オートの拳銃(リボルバーではないタイプ)を使っており、弾丸の口径は9mmです。日本のロックバンド「9mm Parabellum Bullet」の元ネタも9mm弾です。9mmを使う拳銃はベレッタ 92FSやGlockシリーズなどです。アメリカの警察ドラマでもよく見かけると思います。

それに対して試験で使ったのは、.44マグナム弾です。口径が10.9mmと大きく、その分炸薬量も多いです。そのため9mmに比べて威力があります。

口径が大きいことに加えて、さらにマグナム弾です。弾丸の全長が長く、より多くの炸薬を詰め込んだ仕様です。.44マグナム弾の全長は41mmありますが、対して9mmパラの全長は29mmです。長くて炸薬が多い分、より威力があります。 画像出典: Wikipedia

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通常の弾丸よりも大きい.44マグナムを撃てる拳銃は、デザートイーグルのような大型のものになります。

このような強力な弾丸が命中しても、今回の防護シールドは貫通しなかった、ということです。頼もしいですね。もっとも、これが役立つような状況には誰も居たくはないですが。 画像出典: Wikipedia

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ただこの試験で使用したのは、強力とはいえ拳銃弾です。いかにマグナム弾の威力が高くてもライフルにはかないません。

2017年に起きたラスベガスの乱射事件ではAR-15ライフル(M16軍用ライフルの市販版)が使われました。このライフルの初速は秒速840メートルから1140メートルあります(使う弾丸に依存)。

対して.44マグナム弾の初速は高くても秒速430メールです。ライフルの方が威力と、口径の細さによる貫通力がケタ違いに高いです。このシールドでライフル弾が防げるかどうかはまた別です。

まとめ

お値段は$149(約16,100円)です。現状アメリカのみに発送しています。もっとも他の国ではそもそもいらないでしょうが…。

2020/4/5まで支援受付中です。
https://www.indiegogo.com/projects/the-spark-project#/

【参考】Kickstarterで支援時、必ず知っておくべきこと


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