Kickstarterのゲームカテゴリのプロジェクト総数は減少、しかし目標額突破は変わらず

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ICO Partnersというオンラインゲームのコンサルティング会社が、Kickstarterゲームカテゴリの統計を発表しました。
http://icopartners.com/2019/07/crowdfunding-and-video-games-2019-mid-year-update/
筆者はEngadget 英語版でICO Partnersの情報を見つけました。
https://www.engadget.com/2019/07/15/kickstarter-video-game-projects-up-year-over-year/
まず総金額についてです。Kickstarterのゲームカテゴリで、目標額に到達したプロジェクトを対象に、集まった金額をICO Partnersが載せています。グラフの横軸は半期ごとの年、縦軸はドル換算の金額です。
このグラフによれば2013年と2015年がピークになっており、それ以降はほぼ横ばいという状態です。増加、減少ともに大きな変化はありません。
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一方で、ゲームカテゴリーのプロジェクト数は減少傾向にあります。2015年後半をピークとして、以降は少しずつ減ってきています。
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ではゲームカテゴリーは下火になってきているのか、と言うと、実はそうではありません。下のグラフは、
・目標額に到達したプロジェクト数 (オレンジ)
・到達しなかったプロジェクト数 (青)
のグラフです。目標額に到達したプロジェクト数はほぼ横ばいですが、未到達でKickstarterの期限がきたプロジェクトの数は減少してきています。
プロジェクトの数自体は減ったが、目標金額到達率は上がったということになります。ICO Parntersはプラットフォームとして成熟しており、とりあえずプロジェクトを載せてみた、といったことが減ってきたのではないかと分析しています。
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Kickstarterでは2014年、単なるポテトサラダを作るプロジェクトが500万円集めました。このプロジェクトはゲームカテゴリーではありませんが、これを見て気軽にプロジェクトを載せる人が増えたのではないか。そのことをICO Partnersはポテトサラダ効果と呼んでいます。
https://www.kickstarter.com/projects/zackdangerbrown/potato-salad
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下のグラフは、金額の構成比です。青色の部分は50万ドル(約5300万円)以上集めたプロジェクトの総金額です。この青の部分、すなわち大きなお金を集めたプロジェクトの総額は2013年と2015年にピークがあり、それ以降は大幅に減少しています。
2013年はMighty No. 9、2015年にはシェンムー3という大きくお金を集めたプロジェクトがありました(他にも大型ゲームはありました)。両年ともそういった大型プロジェクトに引っ張られて、総金額が上がったようです。


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