ECOAC(エコAC)は、卓上で使えるエアコンです。冷房と暖房のどちらも使えます。室外機が不要なので、工事なしで使えます。ただし後述の通り、制約はあります。
使い方
こちらがECOAC(エコAC)です。冷房、暖房、どちらもつかえるエアコンでありながら、サイズは幅41cm、高さ31cm、奥行き17cmと非常にコンパクトです。
使い方は簡単です。タンクに水を入れます。水は特別なものではなく、水道水です。
あとはコンセントをつないで、電源をオンにします。
すると冷たい風、または暖かい風が流れてきます。快適に過ごせます。
普通のエアコンと違って工事不要、置いて水を入れるだけで使えるという手軽さがウリです。
普通のエアコンなら室外機から騒音が出ます。空気を圧縮するコンプレッサーがあるためです。しかしECOACでは、送風ファンの音しかしないので静かです。
・・・しかしよく考えるとおかしくないでしょうか? その騒音を出す室外機はどこに行ったのでしょう。室外機なしでエアコンは成り立つのでしょうか。
通常のクーラーでは、室内の熱を外に追い出すことで冷却します。室内が涼しくなる代わりに、外が暑くなります。
仮にこのECOACが室外機も内蔵しているとしましょう。そうすると、部屋を室内機で冷たくすると同時に、室外機で部屋を暑くしてしまい、まったく意味がありません。
実はこれ、熱をタンクにためた水に移し替えているんです。室内を冷やして、その代わりにタンクの水が温かくなっていく、という仕組みです。
単に熱を室内に放出したら、前述の通り意味がありません。部屋が暖かくなってしまうからです。そこで室内に放出する代わりに、水に熱を移し替えるということをしています。
吸い込んだ空気はペルティエ素子(図のTECと書かれた部分)を使って冷却されます。
空気を冷却した代わりに、TECの反対側は熱くなります。この熱をどうにか捨てたいです。
そこでタンクの中に入っている水でTEC冷やします。すると水がどんどん温かくなっていきます。
ただこのシステムでは、いずれはタンクの水があたたくなりすぎて、今度は部屋まであたためてしまいます。部屋の外に熱を捨てているわけではないので、一時しのぎに過ぎません。この方法でずっと冷やすのは無理です。
水が温まり切った後は、水を流しに捨てます。あるいは風呂の水に使うのもいいでしょう。何らかの方法で捨てます。単なる水なので捨てても問題ありません。
そして代わりのあたらしい水を注ぎこみます。これでまた冷房が使えるようになります。外が暑すぎなければ、この方法でも夜までしのげるでしょう。
このECOACは室外機も工事も不要ですが、やはり代償はあります。状況や地域によっては使えないこともない、という感じでしょうか。熱を発生させるのは簡単ですが(それこそ新聞紙をもやすだけでもできます)、廃棄するのはやはり難しいです。
まとめ
お値段はCA$ 308(約25,100円)です。送料無料です。
2019/6/13まで支援受付中です。
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