プリンタ自体が動き回って、Tシャツや木の板など通常できないものに印刷 | SPoE(スポー)

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SPoE(スポー)は、自ら動いて印刷するプリンターです。普通のプリンタでは不可能な、Tシャツや木の板に印刷することができます。

使い方

この白い箱がSPoE(スポー)です。道具箱にも見えますが、実はプリンタです。
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SPoEが普通のプリンタと違うのは、プリンタ自体が動き回って印刷することです。プリンタの底の部分からは、移動用の履帯(キャタピラ)が見えます。
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プリンタに位置にご注目ください。今プリンタは真ん中ぐらいにいます。これが動いて・・
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左側に移動しました。
プリンタが動いた、だから何だ・・? 実はこれによって、普通のプリンタでは印刷できないものに印刷できます。
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例えば木の板です。通常の紙用プリンタでは当然ながらこういったことができません。
紙に印刷する時は、ローラーで紙の方を移動させています。しかしこの方法では、いろいろな大きさ、厚さの木の板に低価格で対応することは難しいです。そこでプリンタ自体が動いてしまえば、「用紙」を移動させるという問題を回避できるというわけです。
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あるいはTシャツであったりです。これもTシャツ自体を動かして印刷することは難しいです。布なのでよれやすい、ローラー送りだとからまりやすい、といった問題があります。プリンタの価格や大きさを考えなければできるでしょうが・・。
これも同じくプリンタが動くことで、用紙送り問題を解決しています。
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このプリンタ自体を移動させるという機構のために、プリンタはベルト駆動で移動するようになっています。車輪にした場合、摩擦不足で滑ってしまう、といった問題を避けるためだと思います。
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この機構がなかなか凝っていて、移動時にはキャタピラ部分が出てきます。移動が終わった後、インクを使って素材に塗布するときは、本体が下がって印刷面に近づきます。
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ただしこの方法の弱点は、印刷にとても時間がかかることです。動画を見ている感じでは、一つ印刷するのに数時間ぐらいはかかりそうです。
移動が正確でなければ、出来上がった印刷も位置がずれてめちゃくちゃになります。そのため移動速度は遅くせざるを得ない、のではないかと思います。
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遅いという点に目をつぶれば、仕上がりはかなりきれいです。何に印刷するかにもよると思いますが、このTシャツの場合だと拡大しても粗が目立ちません。
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SPoEは、Tシャツや木の板といったSPoE本体よりも大きなものに印刷できるようになっています。本体は持ち運べるぐらい小型です。重すぎると今度はプリンタ自体がうまく移動できなくなるので、その点もあって小型になったのでしょうが・・。
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インクは三種類用意されています。印刷する素材に応じて選ぶことができます。
・衣服用カートリッジ
・インクジェットカートリッジ
・溶剤カートリッジ
カートリッジは、先ほどのTシャツに印刷するロゴ(7cm x 10cm)の場合だと、100回印刷できるとのことです。カートリッジ一つは$30(約3,300円)です。コストパフォーマンスはわるくありません。
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まとめ

お値段は$499(約56,300円)です。現状アメリカのみに発送しています。
2017/10/27まで支援受付中です。
https://www.kickstarter.com/projects/spoe/spoe-a-printer-to-change-the-way-the-world-prints

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