CORKBRICK(コークブリック)は、コルクのようなパーツを組み合わせて「家具」を作るというものです。
使い方
CORKBRICKは7種類のパーツがあります。これを組み立てることで、いろいろなものを作ろうというのがコンセプトです。
それぞれのパーツは妙に隙間があったり、でっぱりがあったりします。
この隙間とでっぱりのおかげで、パーツ同士がかみ合うようになっています。なんだかTシャツのような形ですが・・・
実はこれはベッドでした。
出来上がり想像図がこちらです。
しかしなぜわざわざブロックでベッドを作るのでしょうか。普通のベッドのほうが寝心地自体はよさそうです。
このCORKBRICKのメリットは、組み替えることが簡単である点です。ある時はベッドですが、組みなおすことでソファーにしたり壁の仕切りにしたりできます。
開発元がこれを思いついたのは、家に遊びに来る人のための部屋をその場で作れないか、というのがきっかけでした。何人来るのか、泊まるのかどうか、というのは毎回同じではありません。そこで部屋を作り替えることができたら、どういう場合にでも対応できるというわけです。
パーツは手で持てるぐらい軽いです。CORKBRICKという名前の通り、コルクみたいな感じのようです。
詳しい製法は書かれていませんが、木の皮から作っているようです。木そのものは切らなくていいので、環境にやさしいと開発元は言っています。
アイデア自体は家庭用として生まれました。しかしオフィスでも使用も想定されています。デスクを仕切るパーティションなどです。確かにオフィスなら人がいわ変わりますから、組み替えられると便利でしょう。
開発に当たっては、ブロックの種類を最小限に絞り込むことに苦労したとのことです。自由な形を作れて、なおかつ崩れないように上下方向、縦横方向に固定できるようになっています。
CORKBRICKは2016年にIndiegogoに登場しました。しかし当時はまったく注目を集めることができませんでした。10人の支援者から630ユーロ(約82,000円)集まったのみでした。
https://www.indiegogo.com/projects/corkbrick-realize-your-imagination-design-furniture#/
しかし2017年、資本型のクラウドファンディングサイト「Seedrs」に投資案件として載せました。Indiegogoは商品型のクラウドファンディングであり、割引会員権や一人かけのベンチを支援の見返りとして用意していました。
https://www.seedrs.com/corkbrick-europe
Seedrsでは、お金と引き換えにCORKBRICK開発元の株を提供しました。つまり出資の受け入れです。目標額150,008ユーロ(約1900万円)を2017年8月に集めることに成功しました。
二つのプラットフォームで異なる結果がでました。これにはいろいろな理由があると思いますが、そのひとつとしてお金を出す目的が挙げられると思います。
Indiegogoの方では、実際にCORKBRICKで作ったテーブルなりソファーなりを欲しい人でなければ意味がありません。しかしCORKBRICKは特に欲しくないが、このアイデア自体は悪くないと思うので会社の株に出資したい、という人がSeedrsの方でいたのではないでしょうか。
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