Mooltipass Mini(マルチパス・ミニ)は、パスワードを保存するUSBデバイスです。このデバイス自体は外部アクセスできないので、セキュリティ強化になります。
開発元はスイスです。
使い方
パスワードを入れたがエラーになってしまった。どんなパスワードに設定したっけ・・。そういう経験は誰でもあるのではないでしょうか。
何度も間違えるとロックされることもあります。かといって単純なパスワードを設定すると、他人に推測されて不正アクセスをされてしまいます。
パスワード管理ソフトを使って一括管理する方法もあります。これなら忘れることはありません。
しかしマスターパスワード自体が不正アクセスされてしまうと、一網打尽になってしまうというリスクもあるではないか、とMooltipassの開発元は言います。
そこで生まれたのがMooltipassというプロジェクトです。パスワードをスマホやPCに保存するのではなく、小型のデバイスに記録しておこうというものです。
もともとのプロジェクトは、2014年Indiegogoに掲載されました。
クラウドファンディングの後、実際に製品を使ったユーザーからいろいろな要望が寄せられました。それらを反映して新たに作り直したのが、今回のMooltipass Miniです。
Miniという名前の通り、小型化されているところが大きな違いです。
オリジナル版も持ち運びを想定して作られましたが、使ってみると思ったよりもかさばって面倒という意見が寄せられました。
そこで今回はかなり小さくなりました。
Mooltipass Miniは、USBでAndroidスマホやPCに接続して使います。Chromeブラウザの統合機能があり、複雑なパスワードを使いつつ、パスワードを打たなくてもログインすることができます。Firefoxにも対応予定です。
それでいてパスワードは、インターネット上のサーバーやスマホ、PC内に保存されません。MooltipassはUSBを外してしまえば、外部からアクセスすることができません。WifiもBluetoothもついていませんので、第三者がパスワードを盗むことはできません。
パスワード自体はMooltipassに刺すカードに入っています。カードを差し替えることで・・
複数人でMooltipass本体を共用できます。
対応しているのはChromeだけか?というと、そうではありません。例えばWindowsのログオン画面や、いろいろなスマホアプリでで使いたいこともあると思います。そういう用途にも対応しています。
Mooltipassは、PCやスマホからはUSBキーボードとして扱われます。Mooltipassがキーを押したという信号をPCやスマホに送り、パスワードを自動入力することができます。基本的にはアプリケーションを問わずに使うことができます。
Windowsにログオンできました。打ち込むパスワードは、横についているダイヤルで切り替えることができます。
今回のMini版は50人のベータテスターに送付しており、意見を取り入れて3回改良してきました。
最終版を完成させ、満を持してKickstarterでプロジェクトを始動しました。
Kickstarterがスイスにも対応したため、前回はIndiegogoでしたが今回はKickstarterに移行したのではないかと思います。
まとめ
お値段は70+送料6で、76 CHF(約7,900円)です。
2016/11/8まで支援受付中です。
https://www.kickstarter.com/projects/limpkin/mooltipass-mini-your-passwords-on-the-go
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