Wolfe(ウォルフェ)は、MacBook Pro/AirにGPUを外付けして拡張するものです。
使い方
スタイリッシュなデザインが人気のMacBook ProやAirですが、ゲームをするためには作られていません。GPUを駆使するようなゲームには不向きです。
かといって据え置きのMac Proだと持ち運びができませんし、かさばります。
ハードディスクならケーブルをつないで外付けできるのに、GPUでなぜ同じことはできないのか?
そんな疑問から作られたのが、Wolfeです。
Wolfeは、側面についているThunderboltポートを使ってGPUを外付けしようというものです。
Wolfeを取り付けたところがこちら。あたかも外付けドライブかのような外見ですが・・
3Dのグラフィック処理がWolfe側で行われ、重いゲームを遊ぶことができます。
下の画像では、左側がMacBook Pro、右側がMacBook Pro+Wolfeです。Wolfeの方は25-30枚/秒ぐらいの速度が出ていますが、素のMacBook Proでは3枚/秒になっています。確かに3Dを駆使するゲームは高速化されています。
VRゴーグルもGPU処理能力をかなり必要としますが、そういったハードウェアにも将来的には有用ではないかとのことです。ただ現状は、Oculus Rift、HTC ViveともにMac OSには対応していません。
ゲームでなくても、動画編集といった用途にも役立ちます。
対応しているインターフェイスは、Thunderbolt 2とThunderbolt 3です。ProやAirでない現行MacBookにはThunderboltがついていないため(USB Type-Cのみ)、Wolfeを使うことはできません。
Thunderboltインターフェイスは、GPUなどを接続するのに使われるPCI Expressと、画面出力であるDisplayPortを足し合わせたものです。この仕様のおかげで、GPUを外付けすることができます。
それなりにかさばりますが、一応持ち運ぶこともできます。
搭載しているGPUは、WolfeがNvidia GTX 950、Wolfe ProがGTX 970です。どちらも外部モニターをつなぐためのHDMIポートがついています。
外部モニターを使わない場合はMacBook Pro/Airの内蔵ディスプレイを使って表示できます。
ただし搭載しているコネクタがThunderbolt 2の場合は、転送速度の関係で外付けモニター推奨とのことです。内蔵ディスプレイを使う場合はWolfeでレンダリングした画像をMacBook側に戻す必要がありますが、このときの画面転送がネックになるようです。
Thunderboltを使ってGPUを外付けしよう、というアイデアはこれが初めてではありません。別の開発元が2015年にKickstarterに載せていました。bull.boxというものです。
bull.boxはあまりお金が集まらず、開発元が自主的にキャンセルしました。今回のWolfeはタイミングなのか広め方の違いなのかわかりませんが、既に2600万円集まっています。
まとめ
お値段は$449+送料$75で、$524(約53,600円)です。
Pro版は$599です。
2016/9/24まで支援受付中です。
https://www.kickstarter.com/projects/thewolfe/the-wolfe-supercharge-your-laptop
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