UDOO X86(ウードゥ)は、WindowsやLinuxが動かせるPCと、センサーやモーターの扱いが楽なArduinoが、一枚のボードに合体したものです。
使い方
UDOO X86(ウードゥ)は、手のひらサイズの小型コンピューターです。
小型のコンピューター自体は既に何種類かあります。Arduino、Raspberry Pi、スティックPCやIntel NUCなどです。
UDOOが違うのは、PCとArduinoという2種類のコンピューターが、一枚のボード上に搭載されていることです。
PC側にはIntelのx86 CPU(Braswell)が使われています。
通常のPCとして扱えるため、OSにはWindows、Linuxが動きます。Androidも予定されていますが、スケジュールに間に合うかどうかは多少不安があるとのことです。ドライバー周りでしょうか。
Ubuntu Linuxを動かしている画面がこちら。
開発元のベンチマークによれば、Raspberry Pi 3の10倍の処理能力があるとのことです。もちろん値段も目的も違うので、単純にRaspberry Pi 3よりいいということではないですが。
Braswellにはグラフィックも内蔵されており、4K解像度で3画面同時表示もできるとのことです。
マシンパワーに比較的余裕があるので、Netflixで動画をストリーミング再生することもできます。
コネクタ類も、USB3をはじめ、ギガビットイーサネット、SATA、Micro SD、SSD用のM.2などがついています。Wifiは802.11ac対応です。画面出力はHDMIです。
これだけなら単なるPCなので、Intel NUCやスティックPCを使えば済む話です。UNDOOはArduino 101互換の機能も搭載しています。SoC(CPU)にはIntel Curieを使っています。
Arduino側からは、内蔵している
・6軸加速度センサーとジャイロセンサー
・Bluetooth Low Energy
が使えます。
Arduino 101用のオプションボード(シールド)も使うことができます。ピン配置自体に互換性があるので、モーターや温度センサー等も使えます。開発環境には、Arduino 101の公式IDEが使えます。
PCとArudinoの間は、内部のUSBインターフェイスを介して接続されています。UNDOOのPC側から見ると、ArduinoがUSBで接続されているように見えます。
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PC側の機能を使ってゲームをするもよし・・
Arduino側の機能を使ってセンサーを接続し、自分でガジェットを作るのもよし、という具合です。
専用ケースもオプションで用意されています。
まとめ
お値段は、BASIC版が$89+送料$18で、$107(約11,800円)です。
BASIC版+Starter Kit(ケースなどのセット)は$114、
ADVANCED版+Starter Kitは$154です。
ADVANCEDの方がCPU性能、メモリなどが高いです。
2016/6/7まで支援受付中です。
https://www.kickstarter.com/projects/udoo/udoo-x86-the-most-powerful-maker-board-ever
コメント
Arduino 101 に搭載されている Bluetooth (PCBアンテナ) に技適がありません。
国内での使用は諦めたほうがよさそうです。