CHIPは価格1080円、大きさ6cmの激安コンピューターです。OSはLinuxが動きます。
ただし日本への送料は$20なので、合計$29(約3,490円)になります。これでも安いですが……。
使い方
この鍵盤の上に乗っているのがCHIPです。大きさ4cm x 6cmと非常に小型です。
激安、小型ながらもLinuxが動くので、Libre Office(表計算など)が使えます。
もちろんwebブラウザも使えます。
GUIデスクトップも使えます。
ゲームなどもできます。
さらにこのPocket CHIPという筐体にCHIPを組み込むこともできます。
背面にCHIPを差し込むと、ノートPCのような感じになります。
バッテリーとタッチパネル、キーボードが使えるようになります。バッテリーは3000mAhです。
仕様
CPUは中国のAllwinner社のR8(SoC)です。CPU部分はCortex-A8 Coreをベースにしています。メモリが500MBですが、1000円ちょっとということを考えればこんなぐらいかと。
CHIPの電源はUSBポートからとります(1A必要かもしれません)。キーボードとマウスをもう一つのUSBポートにつなぎ、あとはモニターをつなげばこれでデスクトップPCになります。Bluetooth内蔵なので、無線マウスも使えます。
無線LANは内蔵されており、802.11b/g/nに対応しています。
ビデオ出力は、標準ではアナログのピンプラグのみです。DSUBやHDMIのアダプターもありますがオプションです。CHIP+HDMIのセットは送料別で$24(2,890円)です。
HDMIが高いのはライセンス料でしょうか…。
外部通信用にはGPIO 8ピン、リシアルなども搭載しています。モーターなどの制御が可能です。
OSは、DebianベースのLinuxです。Ubuntuは動きません。ドライバのせいでしょうか。
Raspberry Piとの比較
CHIPとRaspberry Piは非常によく似ています。簡単に特徴をまとめるとこうなります。
CHIP
・Wifi、Bluetoothあり
・メモリ512MB
・映像はデフォルトはコンポジット(黄色のピン)
・送料別1080円($9)
Raspberry Pi 2
・CPU 4コア
・メモリ1GB
・映像出力はHDMI
・日本で実売5000円ちょっと
HDMIアダプターのことを考えると、最初からHDMI内蔵のRaspberry Piの方がいい気もします。ただラズパイの方はWifiを標準で積んでいないです。一長一短ですね。
組み込み機器として自力でガジェット/IoTを作るので、モニターは要らない、という用途にはCHIPが便利だと思います。
まとめ
日本への送料が$20と高いですが、アメリカへの送料は$5なので、送料で元を取るということではないと思います。
2015/6/7まで注文受付中です。
https://www.kickstarter.com/projects/1598272670/chip-the-worlds-first-9-computer
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