Switchやレトロゲーム機をクリアな4K解像度にするコンバーター mClassic

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mClassicは、ゲーム機の画面を4Kの高解像度に変換する、アップスケールコンバーターです。
Nintendo SwitchやWii、PS4、PS3、そのほかレトロゲーム機など4K解像度に対応していないゲーム機に使えます。

使い方

mClassicはこのようなスティック型のデバイスです。ゲーム機のHDMI出力をこのmClassicにつなぎ、そこからさらにテレビにつなぎます。テレビとゲーム機の間に挟むことで、ゲームを4Kの高解像度に変換してくれます。4096 x 2160といった解像度です。
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試作品はこちら。おおきなmの文字が入っているのが目立ちます。後ろに置いてあるのはNintendo Switchのコントローラーなので、無関係です。
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原稿のゲーム機であるNintendo Switchは、4Kの高解像度出力に対応していません。もちろん4Kのテレビで遊ぶことは可能ですが、テレビによって画像が4Kに拡大して表示されます。もともと4Kに対応しているゲーム(PCやPS4 Pro等)に比べると映像はクリアではありません。
Playstation 4、XBox Oneについても同様です。上位機種のPS4 ProやXBox One Xでは4K解像度でゲーム画面が出せますが(ネイティブ4K)、PS4とXBoxはそうではありません。
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そこでできるだけ画像をクリアにして、4K解像度でゲームを遊べるようにしよう、といのうがmClassicです。
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映像を単純に拡大すると、ギザギザが出ます。バイリニアで拡大するとギザギザは出ませんがぼやけます。どちらにもならないようにしよう、というのがmClassicの狙いです。
下の画像で左側がmClassicなしの場合、右側がmClassicありの場合です。右側のmClassicの場合はギザギザが減っています。この画像だけだとわかりづらいですが…
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もっと拡大したところがこちらです。下の画像はmClassicなしです。斜めに走っているパイプにギザが見えます。ドットは正方形であるため、単純に拡大するとななめの物体に階段状の段差が見えてしまいます。真横や縦ならこういうこともないのですが。
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一方でmClassicありがこちら。パイプの輪郭線から段差がなくなっています。きれいになっていますね。アンチエイリアシング機能です。
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アンチエイリアシング以外にもおもしろい機能がついています。下の画像を見てください。右側のmClassicありのほうが明らかにきれいです。
mClassicでは、背景をぼかして、手前に写っている物体(この場合は男性の背中)をクッキリさせるDepth of Field(被写界深度)機能がついています。
一眼レフやミラーレスでこういった背景がぼけた写真が撮れますが、それと似たようなことを再現しています。リアルタイムで自動的に前景と背景を区別し、背景のみぼけるようにしています。
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ただこういった「クッキリ」させるというのも、限界があります。簡単に言えば、ぼやけた画像に対して本来ないドットを後付けでくわえて、無理にくっきりさせているわけです。だからこそ、元の解像度は1920 x 1080にすぎないものを4096 x 2160にまでクリアに拡大できるわけです。
ただ後付けでドットをくわえているわけですから、やりすぎると不自然な映像になります。たとえばさきほどの斜めのパイプの段差が消えた例も、ものすごくやりすぎれば階段まで単なる傾斜になってしまいます。大事なのはバランスです。
mClassicはこのバランスにも力を入れています。元の映像があまり極端に変わらないようにしつつ、かつ段差やぼやけをなくしています。
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クリアになるのはいいですが、ゲームの映像が4Kに変換させるとき、タイムラグがあっては困ります。重い高解像度処理をし過ぎると、ゲーム機の出力からテレビに映るまでの間に時間差ができてしまいます。極力時間差を減らさないと、操作と画面が食い違ってしまって、快適に遊べません。
開発元によるテストでは、mClassicを入れた時の時間の遅れは、0.2ミリ秒です。つまり0.00002秒しか遅延しない、とのことです。この計測が確かならば、人間にはわからないレベルです。
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開発元が実機デモを公開しています。Nintendo Switchでダークサイダーを遊んだ時の比較がこちら。


任天堂ゲームキューブでペーパーマリオを遊んだ時の比較動画がこちら。先ほどと違ってレトロゲーム機であるため、元の解像度が比較です。mClassicの効果が顕著にわかります。
なおレトロゲーム機を遊ぶばあいは、HDMI出力に変換するコンバーターを別途用意する必要があります。mClassicはHDMIしかうけつけないためです。
たとえばスーファミにmClassicを使いたければ、まずスーファミをHDMIで出力するグッズを用意します。その先にmClassicをつなぎます。
https://www.indiegogo.com/projects/mclassic-the-first-plug-play-graphics-processor/x/8276897#/

まとめ

お値段は$79+送料20で、$99(約10,600円)です。
2019/9/27まで支援受付中です。
https://www.indiegogo.com/projects/mclassic-the-first-plug-play-graphics-processor/x/8276897#/

コメント

  1. 匿名 より:

    4Kアプコンは30Hz以下インターレスはパススルーと動作条件は結構厳しそうですね
    最近は省電力チップの進化が著しいですし、こういう製品がもっと出てきてくれると面白いですね