(レビュー)工事不要、蛇口に手をかざすだけで自動で水が出るグッズが便利 | Autowater Pro

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この記事は今年のベストバイガジェット Advent Calendar 2018の5日目です。
蛇口に手をかざしただけで自動で水が出てくる…。空港のトイレなどでは、こういった蛇口がついていることがあります。これを自宅の蛇口で実現できたらどうか…? なくても特に困りませんが、あればおもしろいのではないでしょうか。
家の建築段階から組み込んでおけば、一般家庭でもこういうことは可能です。ただし賃貸ではそんなことはできませんし、すでに建築済みの場合も再度工事するのは大変です。
そこで作られたのかが、Autowater Proです。Autowater Proは工事不要で、蛇口に手をかざすだけで自動で水が出る、というグッズです。
Autowater Proは2018年5月にKickstarterで乗っていたプロジェクトです。筆者はこのプロジェクトを支援しており、一つ入手しました。
https://www.kickstarterfan.com/archives/34329

Autowater Proはこんな風に動く

そのAutowater Pro、家の台所の蛇口に取り付けてみました。設置方法などはさておき、まずは動画をご覧ください。


見事にうまくいきました! 動画の途中で水が止まっているのは、筆者の操作によるものです。これでちゃんと動いています。操作方法にもちょっと特徴があっておもしろいのですが、それはのちほど説明します。

設置

うまく動いたのはいいですが、設置はどうでしょうか。設置に手間がかかるのでは、なかなか導入は難しいです。
実はこの設置がAutowater Proの素晴らしいところです。実際に筆者が初めて取り付けを行ったところ、5分で済みました。たったの5分です。筆者の蛇口では工具すら不要でした。
順を追って説明します。まず製品の箱の中には、Autowater Pro本体と蛇口のアダプターが6種類入っています。
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本体はこちらです。これを蛇口に取り付けるのが目的です。ただし一口に蛇口と言っても、いろいろなタイプのものがあります。一種類の蛇口にしか取り付けられないのでは、意味がありません。
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この問題を解決するために、アダプターが用意されています。6種類のアダプターのうち合うものを自宅の蛇口に取り付け、アダプターの上に本体を取り付けます。
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実際にやってみます。こちらは筆者自宅、台所の蛇口です。まず蛇口先端のキャップを外します。
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筆者宅では手で外すことができました。工具が必要かどうかは、蛇口の種類によって異なります。工具が必要なタイプもあるかもしれません。
外した後に、Autowater Proのアダプターをはめます。6種類のどれをはめればいいのか? これは簡単で、全種類試します。合うのをはめればいいので、規格をあれこれ考えることはありませんでした。
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アダプターがぴったりはまりました。この時点で水を出してみて、飛び散ったりしなければ成功です。
大前提として、Autowater Proの用意しているアダプターがはまる蛇口にしか使えません。たとえば蛇口先端が四角になっているものは、現状対応していません。
筆者はあらかじめ自宅の蛇口を調べて、大丈夫そうだったのでプロジェクトを支援しました。最悪の場合でもAutowater Proの約7,500円が無駄になるだけなので、挑戦してみました。
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あと本体をはめるだけです。これでできあがりです。本体とアダプターは留め具があって、簡単に固定できます。外すのも簡単です。
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使い方

設置が終わったらあとは使うだけです。操作はとても簡単です。まず水道のレバーを開けっ放しにしておきます。Autowater Proが勝手に止めてくれるので、もともとの水道レバーは常に開けっ放しで使うという仕組みです。
あとは手を側面に持っていくと…
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水が自動的に流れました! 側面でいちどオンにすると、あとは水が流れ続けます
Autowater Proは赤外線センサーを使っており、手で触る必要はありません。ある程度の距離のところに手を持っていくだけで、水が流れます。
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水を止めるときは、もう一度側面に手をかざします。すると、おもしろいぐらいピタッと止まります。
洗い物のようにずっと水を流しておきたい時は、このように側面で操作します。
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さらに下面にも赤外線センサーがついています。手を下に持っていくと、自動で水が流れます。この操作の場合は、手が下にある場合のみ水が流れます。手をどけると自動的に水が止まります。空港のトイレにあるような方式ですね。
下面センサーは、ちょっと手を洗いたい、という場合に役立ちます。手をどけると勝手に水が止まるので、らくちんです。あるいは食器一つを洗いたいという場合にも便利です。
しかも気が利いていることに、下面センサーが反応する距離は自分で設定できます。流しによって深さがそれぞれ違いますが、それに合わせて遠距離で反応させたり、近距離のみに絞ったりできます。
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注意点

このように、Autowater Proは筆者のところでは見事に動作しました。後付けで取り付けたとは思えないほど、自然な動作です。すごくおすすめできるグッズです。
ただし注意点もあります。まず先ほど述べたとおり、使える蛇口には制限があることです。日本の蛇口なら大抵は使えると思いますが、購入する場合は事前に確認が必要です。
もう一つの注意点として、流しの深さがあります。あまりに流しが浅いと、まともに使えません。例えば筆者は洗面所にも使えるのではないかと試してみました。しかし筆者宅では流しが浅く、Autowater Proを取り付けると底と蛇口までの距離が短くなります。Autowater Proはかさばります。邪魔で使えたものではありません。
洗面所用にもう一つ欲しかったのですが、断念しました。
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同様の注意点として、背の高いグラスを洗う時にもAutowater Proは邪魔になります。Autowater Proがかさばるので、ワイングラスは洗うのが面倒になりました。洗えないことはありませんが…。
これも各家庭の流しのサイズによります。流しが深ければ、Autowater Proを取り付けてあってもワイングラスを洗えるでしょう。
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もしこのように高い位置に蛇口があれば、ワイングラスであっても何も問題はありません。
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また筆者が困ったのはワイングラスだからであって、タンブラーグラスなら何も問題はありませんでした。
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注意点はまだあります。Autowater Proは電気で動作するため、充電が必要です。水力発電機能は残念ながらありません(笑)
ここで問題になるのが、電源コードは繋げないという点です。流しの蛇口まで電源コードを引っ張るようなことは当然ながら不可能です。もしそんなことをすれば漏電の危険がありますし、絡まって邪魔です。
ではどうするかというと、取り外して別の場所に持っていき、USBコネクタから充電します。バッテリーがどれぐらい持つかはまだ使い始めて日が浅いのでよくわかりません。ただ面倒なことは確かです。(追記: 開発元情報ではバッテリーは8-12ヶ月持つとのことです)
一番いい方法は、寝る前に充電して、起きたら蛇口に取り付けるというものです。寝ている間に蛇口は使わないので、これなら何も困りません。
またAutowater Proを外しても、水道自体は使えます。水が直接出てくるので、多少水流が荒くなります。最悪の場合でも、Autowater Proを充電している間であっても水は使えます。
これらを考えれば、この面倒さは許容範囲だと思います。まったく水が使えなくなるならば、また話は違いますが、そうではありません。
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ナイトライト

またおまけ的な機能として、夜間灯機能もついています。暗くなったときに人が近づくと、自動でライトが点灯します。
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色は変えられます。夜間灯なんてうっとうしいとか、既にあるから要らない場合は、オフにできます。
この機能のために明るさセンサーを内蔵していて、周りが暗くなった時だけ、なおかつ周りに人の動きがあるときに限って発動します。昼間は反応しません。バッテリーを無駄に消耗しないようになっています。
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まとめ

まとめると、Autowater Proの使い勝手はとてもよいです。お勧めです。なくても何ら困りませんが、あるとちょっと生活が便利になる。そんな便利グッズです。ガジェットが好きな人には楽しいと思います。
賃貸、持ち家どちらでも使える上に、取り外しも簡単です。賃貸を退去する時も困りません。
ただし注意点として
・使えない蛇口もある
・ワイングラスを洗うのに苦労する
・定期的に外して充電
ということがあります。これらが許容できない場合は、Autowater Proはやめたほうがいいです。
Autowater Proは現在はアメリカのAmazonで販売されています。

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