Kickstarterで自主キャンセルしたeFOLDi、出資型サイトcrowdcubeで1.6億円集めた

スポンサーリンク

eFOLDi1.jpg
2016年3月、eFOLDiというプロジェクトがKickstarterに登場しました。折りたためる電動スクーターで、三輪車の形態をとっています。折りたたんで車などに載せられるようになっています。


しかしKickstarterでのプロジェクトは、最終的に開発元が自主キャンセルしました。理由は税金の計算です。
eFOLDiは、足が悪いなど、移動が自由にできない人をユーザーとして想定しています。このため付加価値税(日本で消費税に相当するもの)が免除されることを想定していました。しかし電動ではなくハンドブレーキを搭載している場合、付加価値税は免除されないことが発覚しました。
Kickstarter上では免除前提の価格で提示していたため、そのままだと大幅赤字になります。そこでKickstarter上ではプロジェクトを中止しました。約1200万円集まっていました。
https://www.kickstarter.com/projects/1726375706/efoldi-tm-the-most-versatile-personal-electric-veh/posts/1566704
eFOLDi2.jpg
その後もeFoldiはビジネスを続け、現在は自社サイトで販売しています。
https://efoldi.co.uk/shop/scooter/efoldi-scooter/
eFOLDi3.jpg
そして今回クラウドファンディングサイトcrowdcubeで、出資を募っています。crowdcubeはKickstarterとは違い、お金を出してその会社の株などを買うというシステムです。今回の場合は、開発元SunTech社の株券です。なお日本からは出資できません。
今回のcrowdcubeのキャンペーンでは、約1億6000万円集まっています。Kickstarterでは1200万円だったので10倍以上の差がありますが、これはお金を出す見返りが違うので単純に比較はできません。
Kickstarterの場合は、自分で製品を使いたい人がお金を出します。一方でcrowdcubeでは、投資として将来をお金が増えることを期待してお金を出します。性質が全く異なります。
https://www.crowdcube.com/companies/suntech-uk-ltd/pitches/lePM3q
eFOLDi4.jpg
eFOLDiはたたむと、電車やバスといった交通手段に持ち込めるようなサイズになります。今後こういった低速スクーターが使われるようになるのか、興味深いところだと思います。
eFOLDi5.jpg

コメント