21,500円の3Dプリンタ、プロジェクトが事実上頓挫して返金はなし

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2015年、KickstarterにTikoという3Dプリンターが掲載されていました。価格が21,500円と当時としてはとても安価であったことがよかったのか、約3億3000万円集まっていました。
このTikoのプロジェクトが頓挫しました。支援していた人が、期待したとおりのクオリティでTikoを受け取る見込みは、現状ほとんどありません。
また返金もありません。送料だけでも返金すべきと言う意見もKickstarterの支援者からは出ていますが、今のところ予定はありません。
Tiko開発元による説明(英語)
https://www.kickstarter.com/projects/tiko3d/tiko-the-unibody-3d-printer/posts/1809879
tiko2.jpg
この経緯が3DP id.artsで詳しく説明されています。
http://idarts.co.jp/3dp/tiko-3d-printer-down/

今後

Tikoの開発元によれば、現在投資家と事業継続の相談をしているとのことです。今回の場合はお金を持ち逃げしたわけではなく、
・3Dプリンターを作ったが、期待されていたクオリティにはほど遠い
・全数製造できていない
・開発元によれば、開発の進捗はあった
という状態です。開発元は出資なり融資なりで資金調達してTikoの開発を継続し、Kickstarterでの支援者にTikoを届ける努力を続けるとのことです。
しかしながら、これが成功するのはとても難しいように思えます。開発元も言っているとおり、3Dプリンターは今となっては安価な物がたくさん存在しています。Tiko発表当時とは状況が変わりました。
安価な製品がたくさん存在している状況で、かつ今回頓挫してしまったプロジェクトに投資する・・これはとても難しいと思います。

まとめ

・2015年、低価格3DプリンターTikoが登場した
・プロジェクトは事実上、頓挫した
・返金はない

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