ポータブルコーヒーメーカー、掲載画像が実写風CGだとして運営からプロジェクト中止に | Sippy(シッピー)

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Sippy(シッピー)という、持ち運びできるエスプレッソメーカーがKickstarterに2015年11月掲載されていました。

しかしページに掲載していた画像がリアルなCGであるとして、運営からプロジェクトを中止にされました。
Suspended(停止)と表示されていますが、規約により再開はできません。

Sippyとは

Sippyは、エスプレッソコーヒーをどこでも飲めるようにするためのグッズです。通常エスプレッソは専用マシンで作りますが、Sippyはいつでもどこでもエスプレッソが飲みたいんだ!という人向けのものです。
Kickstarterでは77人から約220万円集まっていました。

何が起こったか?

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しかし突如として運営から、次の連絡が来ました。重要部分のみ要約しています。

審査の結果、SippyのプロジェクトはKickstarterのルールに従っていないということをお知らせしなくてはなりません。
Kickstarterでは、写真のようにリアルなCGの使用は禁止されています。

プロジェクトのページから、写真のように見えるCGの除去をお願いします。
なお48時間以内に対応していただけない場合、プロジェクトは停止になります。
この後どういう対応をプロジェクト側が行ったのかは不明です。途中経過は不明ですが、最終的にプロジェクトは運営から中止されてしまいました。48時間以内に対応したのかしなかったのか、そのあたりも不明です。

運営による処分の理由

Kickstarterでは、製品の実際に動く試作品を提示することが重視されています。その一環として、実写のように見えるCGの使用は明確に禁止されています。
実写のように見えるCGだと、ちゃんとプロトタイプがあるのか、それとも机上の空論なのか、お金を出す側からは区別できません。
KickstarterのプロジェクトではよくしょぼいCGが掲載されていますが、あれは意図的に行われています。ワイヤーフレームのように、明らかにCGだとわかるものは使うことができます。
例えば下の写真はスマホで使える顕微鏡のプロジェクトですが、明らかにCGとわかるというか、イラストというレベルです。
https://www.kickstarter.com/projects/754265265/peek-the-professional-microscope-that-fits-in-your
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CGだったのか?

果たしてCGだったのでしょうか。この点についてプロジェクト側は特にコメントしておらず、真相は不明です。しかし画像を見ると、確かにリアルなCGっぽいです。
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あまりに表面がきれいすぎて、逆に不自然です。どんな製造方法にしろ、ここまで表面が整っているというのは変な感じです。確かにこれでは、実写風CGだと言われても仕方がありません。
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では試作品がなかったのか?というと、そうではありません。ちゃんと実写デモもあります。お湯を実際に注いでいます。
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カップに注いでエスプレッソコーヒーのできあがり。さすがにこの動画がCGということはないと思います。ハリウッド映画なら作れるかもしれませんが・・。
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Indiegogoへ

Sippyプロジェクトは、最終的にIndiegogoへ移る決定をしました。
https://www.indiegogo.com/projects/sippy-espresso-on-the-go#/
現在3人から約38,060円集まっています。まだ始まって数日ですが、Kickstarterで200万円まで行ったことを考えるともったいないように思います。実演動画まで入っていたのに、すごく惜しいです。

まとめ

・コーヒーメーカーのプロジェクトが、運営から中止にされた
・運営によれば、実写風のCGを使ったため(真偽不明)
実写の実演動画はあった

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