レーザーひげ剃り、運営から掲載取り消し処分。代わりにIndiegogoへ移行 | Skarp

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以前Kickstarterに、レーザーを使ってひげを剃れるというグッズが掲載されていました。
以前の紹介はこちらです。
レーザーで毎日髭剃り?! 肌に刃が触れないので痛めないとのこと。。。
しかし2015/10/14、Kickstarterの運営から、掲載取り消し処分になりました。

Suspended(中断)と表示されていますが、Kickstarterのルールにより復活することはありません。もし復活させたい場合は、別プロジェクトとして掲載する必要があります。しかし今回の場合はやり直しても通らないと思いますが。

何がいけなかったのか?

何がいけなくて運営が処分することになったのでしょうか。お金を出した人に対して(正確に言うと、支払い前です)、運営から理由を伝えるメッセージが送られています。その内容がHackadayに転載されています。
https://hackaday.com/2015/10/13/skarp-laser-razor-kickstarter-suspended-jumps-to-indiegogo
製品のプロトタイプが用意されていなかった、だから処分に至った、というのが理由です。
Kickstarterでは、プロジェクトを掲載するにあたって、目に見えて、かつ動作する製品のプロトタイプが必要です。完成版でなくても構いませんが、単なるハリボテだけはだめです。
このことは以前からルールに明記されています。過去にもこの規約に違反して、掲載を取り消された例があります。(iFindの件)

製品プロトタイプはなかったのか?

製品プロトタイプはなかったのでしょうか。もしなかったのなら、たとえどんなにすばらしい製品でも、運営の処分は妥当です。
プロジェクトの当初のページでは、口ひげで実演している動画がありませんでした。以前の紹介で「開発者の方は実際にSkarpで剃られているのでしょうか。」と書きましたが、これはその通りでした。
しかし開発者は、情報アップデートという形でデモ動画を公開しています。
https://www.kickstarter.com/projects/skarp/the-skarp-laser-razor-21st-century-shaving/posts/1364296
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ところが動画を見ていただけるとわかるのですが、レーザーで切っているようには見えません。プロトタイプなしという運営の判断は妥当であるように思えます。
もしかしたら本当にレーザーを使っていて、撮り方が悪いのかもしれません。仮にそうだとしても動作するプロトタイプを示すのは開発元の責任だと思います。
第三者から見ると、開発側の出す情報しか真偽を知る方法はありません。動画の撮り方にあれこれ注文がつくのも仕方のないところです。

Indiegogoへ

しかし開発元はこの決定に不満があるようです。別のクラウドファンディングサイト「Indiegogo」で、再度プロジェクトを掲載しています。
https://www.indiegogo.com/projects/the-skarp-laser-razor-21st-century-shaving#/
現時点で1179人から17万ドル(約2000万円)集まっています。

レーザーひげ剃りは本当だったのか?

Kickstarter側の対応は仕方ないとしても、レーザーひげ剃りは本当に実現できていたのでしょうか。
これは、わからない、としかいいようがありません。本当だったのか、違うのか、どちらにしても不明です。
しかしプロジェクトの最初の時点で実演動画がなかったこと、前述のデモ動画はレーザーには見えないことを考えると、現時点では怪しいと思います。開発者は男性で、このひげ剃りも男性用です。自分で実演できたはずなのですが。
Hackadayの予想では、前述の動画はニクロム線を使っているのではないのか、とのことです。ニクロム線の温度を上げると赤色になるので、これでレーザーとしてごまかしているのではないのか、という意見です。

まとめ

・レーザーひげ剃りプロジェクトがKickstarter運営により取り消された
・理由は動作するプロトタイプを示せなかったから
・Indiegogoで再度プロジェクトを立ち上げ直した

コメント

  1. かに玉 より:

    はじめまして。
    いつも楽しく拝見させて頂いております。
    最初のうちは画期的だと思っていたものの
    例の動画を見て、あまりにも実用から遠いと感じ
    私はパスしました。
    そもそも本当にレーザーなら、直線的な形状である必要もなく、肌に触れる部分は可変の方が効率良い気もします。
    本当に?と思ったら手を出さないのが一番ですよね。
    これからも素敵な情報を心待ちにしております!