東大発、OpenCVと音声認識を搭載してプログラミングできるヘリ Phenox(フェノックス)

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Phenox(フェノックス)は、手のひらにのるサイズの小型ヘリコプターです。他の小型ヘリと違うのは、自分で書いたプログラムを載せて好きな動作をさせる、という点です。
たとえば次の動画のように、手のひらを自動的に追いかけるということができます。人間がリモコンで操作しているのではなく、ヘリが自動的に動いているところがポイントです。


“Above Your Hand” from miyoshikensho on Vimeo.
Phenox(フェノックス)はカメラを前後に二つ搭載しています。上の動画では、カメラで撮った画像から青い手袋の部分を抽出しています。そしてそこに向かって移動させています。
マイクもついているので、音声認識を使って声のする方向に移動させる、ということもできると思います。子供の運動会を自動で空中撮影する、なんてのもおもしろいですね。

構造

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制御にはXilinx社のZynq-7000 SOCを使用しています。このSOCは、CPUとしてのARMコアと、FPGA(書き換え可能な電子回路)の両方を持っています。
OSはUbuntu Linuxを使用しています。Linuxを使ったことがある人なら取っつきやすそうです。プログラミング言語はCです。Phenoxを制御するためのライブラリがあり、その中の関数を呼び出すことでPhenoxを操作します。
上の図ではCPUが二つあります。Linuxでない方のCPUは、加速度センサー(慣性計測装置)の情報を使って自分の位置を計算したり、画像の特徴点抽出をバックグラウンドで行っているようです。

開発者

konomura
開発者は、東大の知能工学研究室に所属している此村領さんと三好賢聖さんです。(上記写真は此村さんです)
大学発の技術が、クラウドファンディングを通して広まっていくとよいなと思います。

まとめ

Phenox(フェノックス)は、カメラとマイクを搭載した、プログラミング可能な小型ヘリです。
2014/6/11まで資金募集中です。
https://www.kickstarter.com/projects/253110733/phenox-intelligent-interactive-and-programmable-dr

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