斧にも技術革新! 自力で家を作った苦労から生まれたアイデア New Leveraxe(ニュー・レバーアックス)

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New Leveraxe(ニュー・レバーアックス)は、回転を加えて効率的に切ることが出来る斧です。今まであまり注目されなかった道具にも技術革新をしよう、という試みです。
500人から約700万円($57,000)集まっています。キャンプや農業でしか使わない道具としては、かなり集まっている方です。
開発元はフィンランドです。

使い方

開発者のHeikkiさんは20年前にフィンランドの奥地にある森に引っ越しました。自力で山を切り開いて、隠退生活のために家を作りました。すごいですね・・。
しかし既存の斧は扱いにくく、危ないことにいらだちました。斧が自分に当たったことも一度ではなかったとのことです。しかも斧を頭上まで振り上げないといけないので、背中が痛くなってしまいました。
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Heikkiさんはアイデアを形に出来ないかと悩んで過ごしていました。ある日、バール(釘抜き工具)を使っててこの原理で庭石を動かしていたところ、「これだ!」とひらめきました。
急いで家に帰り、新しい斧のスケッチを描き始めました。
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地元の工場で試作品を何度も作っているうちに、より安全でより効率的な斧になっていきました。そして最終的にできあがったのがNew Leveraxe(ニュー・レバーアックス)です。
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ポール部分はプラスチック製で中空になっており、軽いです。プラの中空でありつつ、低温下でも折れないように配慮されています。これはフィンランドが寒いからでしょうね。日本のように暑い地域だと、どうなるか不明ですが・・。
軽いというのが意外に重要で、重い斧は何度も持ち上げていると、背中を痛めてしまいます。
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刃の部分は合金製です。刃の横についているツメの部分は、斧がとまるようにするためです。
丸太を斧で割るとき、斧が木を貫通して自分に当たる危険があります。それを防ぐために、ツメの部分で斧を木に引っかけて止めるという仕組みです。
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一番の目玉は、回転を加えて切ることが出来ることです。赤線の部分にご注目ください。ポール中心の「横」に刃がついています。
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こちらが普通の斧です。ポールの部分と刃が一直線に並んでいることがわかります。
出典: Flickr
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刃が横にずれていることで、木に命中したあと、木に対して刃が斜めにめり込みます。
斧を振り下ろします。
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木に命中しました。このときは刃の部分はまだ垂直です。
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赤線の部分にご注目ください。刃が切り株に対して斜めにズレれてめり込みました。刃が軸の横についていることで、自然とズレてしまうのです。
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刃がきれいに木を引き裂き、サクっと薪ができあがりました。
刃が斜めに入ることで、木を支点として刃がてこの原理で木を引き裂く。だから簡単に切れる。これぞレバー(てこ)アックスだ、ということのようです。Heikkiさんは、庭石をバールでひっくり返したときとにこのアイデアを思いつきました。
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まとめ

地味かもしれませんが、なかなか便利そうではないでしょうか。思わぬ分野に改良の余地がありますね。
お値段は、$99+送料$65で$164(約20,400円)です。
https://www.kickstarter.com/projects/1949064069/new-leveraxe-the-smart-axe

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