大きさ4cm、手でつまめる大きさのWifi搭載Linux Onion Omega(オニオン オメガ)

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Onion Omega1
Onion Omega(オニオン オメガ)は、非常に小型のLinuxコンピューターです。大きさは2.8cm x 4.2cmです。
小型ながらもWifiを搭載しており、クラウドなどにデータを送ることが出来るのが特徴です。

使い方

Onionを使って、例えばロボットアームを動かすことが出来ます。カメラでとった物体を認識して、自動で持ち上げるなどです。
Onion Omega8
こちらはピンポン玉発射機。ブラウザの画面からOnionに指示を出して向きを調整し、ピンポン玉を好きな位置に発射します。
Onion Omega9

機能

Raspberry Piも同じく小型のLinuxコンピューターです(下図左)。小さいことで有名ですが、Onionはさらに小さいです(下図右)。大きさはRaspberry Piの約1/4です。
Onion Omega2
小型コンピューターとしてArudinoもありますが、OnionはLinuxが動くため、自分で自由にカスタマイズできます。(そのかわりArduinoの方が簡単です)
Linuxのディステリビューションは、OpenWrtをOnion用にしたものを使用しています。ルーターなどの組み込みで使われているOSです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/OpenWrt
Linuxなので、OpenCV(画像認識ライブラリ)も使えるし、git(バージョン管理ツール)でファイルをデプロイすることもできるとのこと。この辺はRasp Piも同じですね。
Onion Omega3
ソフトの開発環境は、Python、Javascript(Node.js)、PHP、Rubyなどが使えます。がんばればMono(.NET)も動くでしょうか?
Onion Omega4
専用のサーバーOnicon Cloudも用意されています。例えばOnionで気温を測定し、そのデータをWifiでOnion Cloudに送ることが出来ます。
Onion CloudのデータはREST APIで読み取ることができるので、webサイトに測定した気温データを表示することが簡単に行えます。Onicon Cloudは商用利用でない場合は無料とのことです。
右のような構成になります。: Onion <-> Onion Cloud <-> 自分のサーバー
Onion Omega5
コマンドラインは叩きたくないという人のために、ブラウザから使える制御画面も用意されています。Onionの状態や、テキストエディタを使うことが出来ます。エディタはコマンドライン(ashとか)かもしれません。
Onion Omega6
さらに専用のアプリストアまであります。自分で作ったアプリは自由に公開できます。ただ搭載しているFLASHメモリはたったの16MBなので、たくさん入れると満杯になりそうです。
Onion Omega7
Onionにはドックがあり、USBなどはドック側に付いています。自分で配線しない場合は、ドックが必須になります。
Arduinoのシールドをつけられる、Arduino Dockもあります(普通のドックとは別)。
Onion Omega11
ドック+Onion+拡張ボードを接続したところ。いろいろつけていると大きくなってしまいますね。あまり小ささが生きてないかも。面積はRaspberry Piの半分ぐらいでしょうか?
Onion Omega12
単に小型というだけでなく、いろいろと機能があって便利ではないでしょうか。専用アプリストアまであるという気合いの入れようです。
小型の組み込み機器はどんどん新しいものが出てきますね。この前は携帯回線(3G)が使えるボードが出てました。ここ数年で組み込み機器を作るハードルが一気に下がったと思います。はんだごてやC言語を使わなくてもあれこれできるようになりました。

仕様

Onion Omega10
大きさ: 28.2mm x 42mm
CPU: Atheros AR9331 400MHZ MIPS (Wifiを積んでいるSoCです)
RAM: 64MB
Flash: 16MB
WiFi: 802.11b/g/n 150Mbps
GPIO: 18ピン
USB: USB 2.0
入力電圧: 3.3V
消費電力: 0.6W

まとめ

お値段は、送料込みで$25(約2,900円)です。カメラなし、ドックありの基本セットです。
2015/5/5まで注文受付中です。

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