乳酸閾値(LT)を運動中に測定する BSX Insight (BSXインサイト)

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BSXインサイトは、乳酸閾値(LT)を運動中に測定する機器です。上の画像では、右側の足につけている青い機器です。
といっても、ほとんどの方は何のことかわからないと思います。乳酸閾値(Lactate Threshold)というのは、簡単に言えば持久力の目安の一つです(これだけで持久力が決まるわけではありません)。乳酸閾値が高いほど持久力があるということになります。ランニングや自転車レースのような持久力が必要なスポーツでは重要な要素です。
この乳酸閾値は人によって違い、トレーニングで上昇させることができます。現在の乳酸閾値を測定するのがBSXインサイトというわけです。乳酸閾値を上げるトレーニングをしているときにBSXインサイトで測定し、もしあがっていないようだったらトレーニング内容を変えて調整する、というような使い方ができます。

乳酸

乳酸という名前は聞いたことがある人がおおいのではないでしょうか? 筋肉疲労の原因とも言われる物質です。
激しく運動すると血液中に乳酸がたまっていきますが、それと同時に分解も筋肉中で行われています。もし分解の方が早ければ乳酸は溜まりませんし、逆に分解よりも生成の方が早ければ乳酸は溜まっていきます。
この溜まる、溜まらないの中間地点が乳酸閾値です。この値が高ければ、多少乳酸ができても分解されてしまうので筋肉の持久力が強いといえます。逆に乳酸閾値が低いと、乳酸が溜まりやすく持久力も低いといえます。
ただこれは筋肉に限った話で、当然ながら心臓の強さも持久力に影響します。あくまで「乳酸」に限定した持久力のめやすです。

仕組み

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BSXインサイトは、LEDで筋肉に光を当てます。筋肉の中で色素胞によって光が変化します。そして変化した光をBSXインサイトの検出器で受光して解析します。
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このとき、筋肉の状態によって光の変化の仕方が変わります。これをBSXインサイトが解析することで、乳酸閾値を算出します。SpO2(血中酸素濃度)の測定みたいですね。
心拍モニターはたくさんありますが、乳酸閾値というのはなるほど、と思いました。
Kickstarterでのキャンペーンは2014年に終了しました。

現在は公式サイト(英語)で販売中です。
https://www.bsxinsight.com/

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