もし家の防犯カメラが乗っ取られたら…? そこでカメラを搭載しない防犯装置が登場 | Point(ポイント)

スポンサーリンク

Point1.jpg
Point(ポイント)は、防犯装置です。煙の感知能力もあります。
ただし、あえてカメラはついていません。カメラのない防犯装置であるところが特徴です。

使い方

Pointの設置は簡単です。壁に土台部分を張り付けて・・
Point16.jpg
そこに磁石でPointを張り付けるだけです。
バッテリーは充電式で、Micro USBです。一度の充電で6から12か月持つとのことです。
Point17.jpg
たとえば、トースターから煙が出たとします。Pointが煙を感知すると・・・
Point8.jpg
スマホアプリにそのことが通知されます。アプリには今ボブとジュディが家にいることも表示されています。それを見て母親が「ボブ、ジュディ、何が起こってるの?」とメッセージを送りました。
ジュディは「ごめんママ、トーストを作っていたところなの」と返しました。トーストを焦がしただけで火事になったわけではないので、心配ないよというわけです。
Point9.jpg
Pointのアプリは、LINEなどのメッセージングアプリのようになっています。家族や友人とタイムラインを共有できるようになっています。
Point5.jpg
今度はPointが音を検知しました。
Point10.jpg
現在誰も家にいない状態で音を検知したので、Pointが「大きな音が検知されました」とメッセージを送ってきました。それを見て父が「この音はなんだろう? ジュディ、知っているかい?」と尋ねました。
ジュディは「ラジオをつけっぱなしで家を出たと思う。もうじき家に帰るから」と返しました。つまりたぶんラジオの音なので泥棒ではない、ということです。
Point11.jpg
今度はPointが、何らかの動きを検知しました。
Point12.jpg
誰もいない状態なのに動きがあったので、Pointが「動きを検知しました」と報告してきました。
スーザン「なんなの? ボブ、近くにいる?」
ボブ「今仕事だよ。隣人のアレックスと確認するよ」
アレックス「問題ないよ! 何が起こったか信じられないだろうけど」
この場合は隣人もアプリをインストールしていて、情報共有しているという一例です。アレックスが代わりに調べてくれた結果、問題ないことが分かりました。
Point13.jpg
これらの検知は、すべてカメラを使わずに行われています。Pointは音、温度、動き、湿度などのセンサーを搭載していますが、カメラは搭載していません。
理由はサイバーセキュリティです。自分のパスワードが他人に知られていた場合、あるいはPointや、Pointのサーバーが乗っ取られるような場合でも、映像を他人に見られることはない、ということが目的です。
カメラ自体ついていないので、開発元の社員や、NSAのような政府機関であっても盗み見るようなことはできないようになっています。
ただし、Pointには不審な物音を検知するためのマイクがついています。この音データが他人に知られてしまうと、設置場所によっては大問題です。
マイクはついてはいるのですが、プライバシーに考慮して、Point本体の外に音データは出さないようになっています。Pointがサーバーにアップロードするのではなく、Point本体で物音の判断を行うようになっています。
Point15.jpg
今回のPointは、以前のものの改良版です。初代Pointは2014年Kickstarterに登場しました。


今回の変更点は、Point本体の処理能力を向上させたことです。前述の通りユーザーのプライバシーを守るために、Pointはそれ自体が検知処理を行っています。
物音がした場合でも、これが必ずしも侵入者とは限りません。雨音もあれば、風の音もあります。ガラスが割れた音なのか、単にガラスに雨が当たっているのか区別しないと、誤検出だらけになってしまい役に立ちません。今回のものは処理能力が上がったので、より正確に判定できるようになった、というところが改良点です。
また前回は電池式だったが今回は充電式になった、温度と湿度センサーをより正確なものに変えた、Wifiの接続不良を解消するためにチップを変えた、泥棒に対する警報を鳴らすために大音量のサイレンをつけた、などもあります。
Point7.jpg
湿度センサーがついているので、「湿度が高い状態が10日以上続いてので、カビの生えるリスクがある」ということも教えてくれます。
Point6.jpg
Pointは煙を検知する機能がついています。ただし、法律で定められた火災報知器ではありません。日本の新規住宅など、いくつかの国では火災報知機の設置が義務になっていますが、現状では火災報知器の代わりになりません。火災報知器も別途設置が必要です。
火災報知器として使うためには認定をとる必要があり、Pointの開発元も取ろうとしています。ハードウェアに対する変更がなければとれるはずだが、
約束はできないとのことです。また取ったとしても、もちろんすべての国というわけにはいかないでしょう。
Point4.jpg

まとめ

お値段は$79+送料$19で、$98(約10,900円)です。
2017/12/23まで支援受付中です。

コメント