難関! 複数のクレジットカードを1枚に集約するグッズに新しい挑戦者が登場 | Fuze Card(フューズカード)

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Fuze Card(フューズカード)は、複数のクレジットカードを1枚に集約するグッズです。
同じ目的のグッズが過去にありましたが、最終的に会社の閉鎖などとなって失敗しています。今回はまた違う会社が挑戦してきました。機能にも違いがあります。

Fuze Cardとは

クレジットカード、銀行のキャッシュカード、店舗のメンバーカードなど、世の中にはいろいろなカードがあります。一枚一枚は薄いですが、何枚も持っているとかなり分厚くなります。
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そこでクレジットカードなど複数のカードを、1枚のカードにまとめられるようにしよう、というのがこのFuze Card(フューズカード)です。
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これが実現できればFuze Card一枚で済むようになり、とてもすっきりします。カードで払えないところは現金も必要ですが。
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Fuze Cardは、カードリーダーと充電器が付属します。
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手持ちのカードをFuzeに登録するには、付属のカードリーダーを使います。カードリーダーに登録したいカードを読み取らせると、情報を読み取ってFuzeに登録することができます。
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Fuzeに登録したカードは、Fuzeについているボタンを押すことで切り替えることができます。
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目的のカードを選んで・・・
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店舗の読み取り機に通し、支払いを済ませました。
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Fuzeはバッテリーを内蔵しています。充電は付属の専用充電器を使います。
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過去の挑戦者たち

こういったクレジットカード集約製品は過去にも存在しました。Fuzeの開発元が比較表を用意している通り、CoinやPlastc、SWYPなどです。
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草分けとなったのがCoinで、2013年に自前のクラウドファンディングサイトで資金を集めました。その後紆余曲折があり、製品は出荷されました。しかし2017年2月、サービスを閉鎖することを発表しました。
PlastcはCoinの後に登場しました。こちらも自前のクラウドファンディングを行い、900万ドル(約99億円)集めました。しかし最終的に破産しました。
SWYPは、公式サイトのブログをみると2016年7月で更新が止まっており、約1年間音沙汰がありません。順調ではなさそうです。
比較表には載っていませんが、Stratosという製品もあります。こちらもしばらく音沙汰がなかった後、別の会社に買収されたことが発表されました。
このように、過去にあった製品はことごとく失敗しています。

難しさ

過去の挑戦者がうまくいかなかった理由はいろいろあると思いますが、その一つに技術的な難しさが挙げられると思います。
クレジットカードの裏側には、磁気ストライプがついています。 画像出典: Wikiepdia
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磁気の縞模様により、カードの番号などが記録されています。普通のクレジットカードでは1枚のカードで1つの模様ですが、Fuzeなどは1枚のカードで複数の磁気模様を切り替えて再現します。 画像出典: Wikipedia
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FuzeではDynamic Magnetic Stripeという部分です。
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しかしここに難しさがあるようです。実際にCoinを使われた方のレビューがありますが、これによるとおよそ9割ぐらいの店で使うことができたとのことです。しかし一部使えない店があって、やはりクレジットカードも持ち歩かなくてはいけなかったと書かれています。
この100%ではないというところが曲者で、結局のところクレジットカードを持ち歩かないといけないなら、あまり意味がないのでは・・?ということになってしまいます。
・Coinを1ヶ月使ってみて
https://medium.com/deep-dive-into-the-basis/coin%E3%82%921%E3%83%B6%E6%9C%88%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%A6-f413e0a740d7
磁気縞模様を切り替えて再現しようとすると、だいたいはうまくいくが、読み取り機との相性によっては失敗してしまこともある。このために100%にならない、ということではないかと思います。
ただし今回のFuzeは過去のものと違い、磁気だけでなくICチップ(EMVチップ)にも対応しています。電車のIC乗車券で使われているRFIDの一種です。
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EMVはVISA、Master、JCBなど大手カードネットワークでの共通規格となっています。このため、磁気よりは互換性の問題が少なくて済む可能性はあります。例えばUSBは規格が決まっていて、相性問題は比較的少ないです。
しかしICチップの使えない磁気読み取り機しかない店もあること、また規格が決まっているからうまくいくとも限らない、ということもあります。Bluetoothは規格が存在し、かつ15年ぐらいの歴史がありますが、今でもたまに相性問題があります。
EMVの部分に関してはカード発行会社(発行元銀行)と調整中で、2018年1月にEMV機能のリリースを予定しています。どのカードでEMVが使えるかは今のところ未定です。

まとめ

お値段は$169+$20で、$189(約20,700円)です。EMVチップあり版です。
2017/6/22まで支援受付中です。
https://www.indiegogo.com/projects/fuze-card-your-whole-wallet-in-one-card-money-technology#/

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