Turing Tumble(チューリングタンブル)は、電源を一切使わない、アナログのコンピューターです。パチンコのようにしか見えませんが、確かに計算器です。
一応は子供向けのパズルゲームということになっていますが、大変に難解です。
使い方
Turing Tumbleは、盤面、盤面に取り付けるパーツ、そしてボールで構成されています。
盤面に各種のパーツを取り付けることで、計算をさせよう、という趣旨です。
盤面の上部にはボールが溜まっています。これが順番に下に落ちていきます。
盤面の下にはテコのようなものが置かれています。ここにボールが乗ると・・・
盤面上にある、ボール取り出し口が開いて次のボールが出てきます。最初のボールだけ手で動かせば、あとは自動でボールが出てくるという仕組みです。
しかしただ単にボールが下に落ちるだけなら、どのボールも同じ道をたどり、毎回同じ結果にしかなりません。そこで結果が順番にかわるようなパーツが用意されています。
ランプはボールを片方向に流します。右から来たボールを右に返す、というような役割です。
パチンコのチューリップのような(?)クロスオーバー。
これは左から来たものを右に、右から来たものを左に受け渡します。交差点のような役割です。
そして重要なのが、ビットと呼ばれるパーツです。これは情報をためておきます。半導体コンピューターでいうところのメモリです。
青の矢印は左を向いていますが・・・
ボールが通過することで矢印の向きが右側に代わりました。これで0か1か、という情報を蓄えておける、というわけです。それゆえにビットなる名前になっているのだと思います。
青矢印自体は2進数ですが、組み合わせることで数字を表すことができます。下の画像では4つ組み合わせて、0から8までの例になっています。
ボールは自動で順番に落ちてきますが、計算が終了したのでもうボールを動かしたくない、という場合があります。そのためにインターセプターというものが用意されています。
ここにボールが来て止まると、盤面下のレバーを動かさないので、それ以上ボールは落ちてこないという仕組みです。
さらにギアビットというものも用意されています。さきほどのビットは矢印一つが動くだけでしたが、ギアビットの場合は連動して他の歯車が動きます。
作者も「頭がこんがらがるパーツだ」と言っており、ややこしいです。これをどう使うのか筆者にはよくわかりません。
しかし作者によるとこれのおかげでチューリング完全になっており、十分に大きな盤面があれば普通のコンピューターができることはすべて計算できる、とのことです。Turing Tumble(チューリング落下)という名前はここからきているようですね。
まあ何百キロの盤面が仮にあったとして、ボールが転がり終えるのにどれぐらいの時間がかかるのかはわかりませんが(笑)
Turing Tumbleはとても難解なしろものですが、作者によれば子供の教育を目的としています。
もちろんいきなり盤面とパーツだけ渡されても、意味不明もいいところです。そこで導入の漫画が用意されています。comicというよりmangaというような感じの絵ですね。
漫画の後にはパズルが用意されています。各問題の前に漫画の導入部分があります。
このパズルでは、青色のボールのみを下に落とす、ということが目的です。ボールは青と赤の両方が上にたまっていますが、青のみを選択的に落としたい、ということです。
初期配置も指示があります。いきなり全部自力で解けと言われても難しすぎるので、便利じゃないでしょうか。
指示通りにセットアップしました。
ボールを転がしてみると、最初の方はうまいこと青のボールだけ溜まっていきます。
しかしたまたま不規則な跳ね返り方をしたせいで、右側にボールが行ってしまいました。
右側のレバーが動いたせいで、赤玉が落ちてきました。失敗です。これを解決しようというのがパズル1です。
どうやって解くかというと・・・
緑色のパーツを増やしました。これでボールが徐々に段差を落ちるようになり、不規則な跳ね返り方をしなくなりました。その結果右側に行くこともなくなり、青玉だけ落とすことかできました。
これぐらいなら解けそうですね。さすがに最初のパズルだけあって簡単になっています。しかし先ほどのビットやギアビットが出てくると、非常に難しくなると思います。
子供の柔らかい頭なら、意外にすらっと解けたりするのでしょうか・・。
まとめ
お値段は$60+$35で、$95(約10,400円)です。
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