Grypmat(グリップマット)は、工具をさっと取り出すための吸着トレイです。
使い方
こちらが作者のTom Burdenさんです。
トムさんはもともと、アメリカ空軍の戦闘機F-16のメカニックとして働いていました。そのときの経験から生まれたのが、今回のGrypmat(グリップマット)です。
整備のときにイライラして時間を使わされたことが、工具が滑り落ちてしまうことでした。飛行機は曲面が多く、さらに平面であっても傾斜が多いです。そのため工具を置いても滑り落ちやすいです。(下の写真はGrypmatのプロトタイプなので、滑り落ちていません)
そこでトムさんによって編み出されたのが、曲面にへばりつくマットです(下の写真でオレンジ色の部分)。このマットを機材に貼り付け、その上に工具を置きます。こうすると工具が滑り落ちないという仕組みです。
整備しているときに集中が切れてしまうのは、工具を取ろうとしてもそこにないときだ、とトムさんは言います。
マット内の決まった位置に工具を置いておけば、さっと取り出せます。やっていることは単純ですが、効果的ではないでしょうか。
これはいいデアだと思い、Grypmatを作って航空エキスポに出展しました。反応は良好で、実際に製品が売れました。そこで今回新たに3つの大きさが違うバージョンを作り、Kickstarterに載せることになりました。
もちろん飛行機の整備専用ではなく、他の用途にも使えます。自転車のパーツを入れたり・・・
自動車の整備にも使えます。
柔らかい素材になっており、自由に曲げることができます。
例えば折り曲げて持ち運んで・・・
そのまま広げることができます。
洗剤などの化学物質に対しても耐性があります。
マットに載せたまま、チェーンを洗うこともできます。洗剤が周りに飛び散らないので便利です。
マット自体は洗剤で拭くときれいになります。
表面は吸い付くようになっています。
壁に貼り付けて、さらにスマホを貼り付ける、というようなこともできました。実際にこういう使い方をするわけではなく、吸い付くことの実演です。
本職の整備士が作っただけあって、かゆいところに手が届く、という感じでしょうか。整備をする人でなければ使わない、人を選ぶ道具ですが、現在約1000万円集まっています。
まとめ
お値段は$30+送料$50で、$80(約9,000円)です。Small版です。MediumやLargeもあります。
送料は、北米とヨーロッパ以外は全て$50と一律に設定されています。重さを考えるともっと安く送れると思いますが、現状はこうなっています。
2017/2/4まで支援受付中です。
https://www.kickstarter.com/projects/grypmat/the-grypmat-the-worlds-most-versatile-tool-mat
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