iPhone/MicroUSB兼用ケーブル、何が原因で運営から中止を食らったか? LM Cable

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MicroUSBだが、裏返すとiPhoneのLightning用に使える、というものがKickstarterに掲載されていました。これがKickstarter運営からプロジェクト中止にされてしまいました。Twitterで教えていただきました。

Suspended(停止)と表示されていますが、規定により復活することはできません。

https://www.kickstarter.com/projects/lmcable/lmcable-the-worlds-first-ios-and-android-common-co

裏返すとLightningに。AndroidとiPhoneどちらでも使えるUSBケーブル LMcable

何が問題なのか?

運営からは、プロジェクトを中止にした理由は公開されません。よって以下の内容は推測を交えたものになります。

問題となっているのは、「LM Cableはコピーであり、我々の方が先に作っていた」と主張する人物が現れたことです。

こちらが対抗として現れた側のサイトです。2in1 cableという名前です。
http://www.2in1cable.com/

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一方で下の画像は、LM Cable側(Kickstarterのプロジェクト)のサイトです。どちらが本家かはわからないですが、webサイトのデザインも非常にそっくりです。
http://www.lmcable.com/

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製品の画像も載っていますが、酷似しています。下の写真は2in1側です。

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もう一方のLM cable側。ケーブル部分の根元に、黒いプラスチックのカバーがありますが、ここも同じです。単にLightning/MicroUSB兼用というだけでなく、細部のデザインまで同じです。偶然ということはありえません。

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Kickstarter運営がどういう判断をしたか、途中経過は一切公表されていません。しかし最終的に運営は、LM Cableのプロジェクトを強制中止にしました。

対抗側の主張

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対抗として現れた2in1側の主張はこうです。

・LM Cableは2in1のコピー製品である
・我々2in1は、中国で特許を取得した
・プロジェクトが運営から止められたことは、我々が正しい証拠である

順番に見ていきましょう。

・LM Cableは2in1のコピー製品である

まず、LM Cableと2in1のどちらがコピーであるかですが、困ったことにこれは当事者以外にはわかりません。

デザインまでそっくりであることから、独立に開発されたものではなく、どちらかがコピーであることは確かです。しかしどちらが偽物なのか、第三者には区別がつきません。

・我々2in1は、中国で先に特許権を取得した

2in1は中国で先に特許権を取得した、とKickstarterプロジェクトページのコメントで言っていますが、これは間違いです。2in1はFacebookに画像を載せています。

lmcable5.jpg

この書類には「专利申请受理通知书」と描いてあります。「特許出願の受理通知書」という意味です。ここで重要なのは出願である、ということです。

出願の後に特許庁によって審査され、そこを通過して初めて特許権が付与されます。それまでは単に依頼を出したにすぎません。出すだけなら既知の技術であろうが、何でも出せます。

特許権を取ったというのは間違いで、出願した、というのが正しいです。

・プロジェクトが運営から止められたことは、我々が正しい証拠である

これもめちゃくちゃで、運営が正しいとは限りません。運営が間違えたのではないかというケースも過去にありました。

そもそも、お金を出す人の安全を守る手段として、真偽不明だがとりあえず止めた、ということも考えられます。どちらが偽物であるにせよ、プロジェクトを止めてしまえば支援する人の金銭的被害は発生しないわけです。運営から見ると安全策になります。プロジェクト側から見るとやってられないですが・・。

どちらが本当か?

結論として、LM Cableと2in1のどちらが偽物かというと、今のところ不明です。設計図が何日に、誰の手で作られたかという記録(できれば手書き)が残っていれば判明するでしょう。しかしそのような情報は公開されていません。

そういった情報がなければ、どちらが先に開発したかというのは、開発者の頭の中の話です。他人の頭の中を覗く方法はないので、知る方法も残念ながらありません。

ややこしいことに、お互い製造過程の画像を公開しています。下の画像は2in1です。

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こちらはLM cableです。

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どちらが偽物であるにせよ、両者とも製造しているみたいですね…。

考えられるシナリオ

どうしてこういうことになったのか。あくまで筆者の推測にすぎませんが、以下のようなケースが考えられます。過去にもこういったトラブルがありました。

・兼用ケーブルを発案した会社が、別の会社に製造を依頼した。
・その依頼先が情報を漏らし、さらに別の会社がコピー製品を作った。
・しかも特許の出願を行った。

・運営もどちらが本物か判別がつかない。
・支援者の金銭的被害を防ぐために、仕方なくプロジェクトを中止にした。

ここで効いてくるのが、運営が常日頃から理由を公表しないという姿勢です。もし「わからないから、強制終了させた」と公言してしまうと非難されてしまうし、悪用して妨害する輩もでてくるでしょう。

あるいは、運営側だけはもっと決定的な情報を持っている、という解釈も成り立ちます。今回のように白黒の判断が難しい場合には、説明しないというのは運営からみれば合理的な判断かもしれません。プロジェクト側の人からすれば冗談ではないという感じでしょうが・・。

まとめ

・iPhone/Android兼用ケーブルが、運営から止められた
・LM cableは偽物であると主張する人物が現れた
・真偽は不明である

 

【参考】Kickstarterで支援時、必ず知っておくべきこと


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