仮想現実に没入できる! ゴーグル型網膜投影ディプレイ、「Glyph(グリフ)」

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Glyphはゴーグル型のディスプレイです。眼鏡のように頭にかけて使います。ゴーグル型という点ではOculus Riftもそうですが、Glyphの違うところは網膜投影ディスプレイというところです。
網膜投影というと、なんだかSFみたいですごいですね。でもフィクションではありません、試作品が動くところまできています。ちょっと驚きですね!

網膜投影ディスプレイとは?

Glyphの仕組みを簡単に言うと、プレゼンテーションなどで使われるプロジェクターと同じものです(映画館もプロジェクターの一種です)。ただし壁やスクリーンに投影するのではなく、網膜に投影します。
投影する映像には、プロジェクターで使われるDLPという仕組みが使われています。液晶モニターとは違う仕組みです。http://ja.wikipedia.org/wiki/DLP
Glyphには100万個のマイクロミラーがあり、それぞれ角度を調節することができます。ミラーの角度を調節することで、光源からきた光をある部分では網膜に向かって反射させ、別の部分では反射させないということができます。これによりピクセルを作っています。
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Glyphの開発元Avegantによれば、この方式により普通のモニタに比べて画像が非常にシャープで色がきれいだということです。開発者は、Glyphを使ってメールの読み書きもできたとのこと。
Oculus Riftは現状だと、文字はぼけて読みづらいです(改善される可能性はもちろんありますが)。

安全性など

網膜投影というと安全性がどうかきになるところですが、開発元はもちろん安全だと言っています。普通の液晶モニターでも結局光が目に入るという点では同じですが、強すぎる光が出ないか?というところが問題でしょう。この点はまだはっきりとはわからないと思います。
また開発元によれば、目があまり疲れないし、仮想世界から現実世界に戻ったときのギャップもそれほどでもないとのことです。なんだかいいことづくめですね! 全部本当なのかもしれませんが、実際に試してみたいところです。
なお、投影する距離を変えることで近視には対応できます。眼鏡がなくてもきれいに見えます。乱視は現状考慮しておらず、また眼鏡にも対応してないので、今のところ乱視が強い人は使えないかと思います。コンタクトレンズは使用可能です。

スペックなど

入力はHDMIです。PCをつなぐこともできますし、スマホのHDMI出力をつなげることもできます。飛行機の中でも使えそうですね。バッテリーは3時間持ちます。
ゲームでなくても、普通の映画やドラマでも写せます。解像度は1280×720です。HDMIの3Dに対応していて、3Dの映画を再生できます。
首の動きを感知する機能もあります。ゲームで使う場合、自分の首を横に向けると、ゲーム内の画面も横方向になります。この点はOculus Riftと同じですね。

目標額

目標額25万ドルに対して、120万ドル(約1億2000万円)集まっています。大人気ですね!
499ドル(5万円ちょっと)支援すると、ベータ版の実物をもらえます。さすがに値段はそれなりにしますが、この内容を考えると悪くはないでしょう。こんなにもテクノロジーって進歩してたんだ、という驚きを感じました。
興味のある方はKickstarterのサイトへどうぞ!
https://www.kickstarter.com/projects/avegantglyph/a-mobile-personal-theater-with-built-in-premium-au

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