一回振って3秒火花が出るライター、実現性に疑念により運営から取り消し

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ガス不要、一回振るだけで3秒着火できるライターTESLAというプロジェクトがKickstarterに掲載されていました。
このプロジェクトが、Kickstarter運営からsuspendedを食らっていることをコメント欄で教えていただきました。

TESLAとは?

TESLAとは、ガス不要、充電不要で使えるというライターです。一回振ると3秒間火花が出るというもので、停電やアウトドアで役立ちそうに思われました。
以前の紹介記事はこちら。


実演動画も上がっています。



最初はボタンを押しても何も反応しません。
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しかし一振りしてからボタンを押すと、火花が出ました。
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何が起こったか?

約1400万円集まっていましたが、プロジェクトの期限数日前になり、Kickstarter運営よりプロジェクトをsuspendedにされました。
suspended(停止)という表示ですが、いつもの通り、ここから再開することはできません。一言でいえば、運営からプロジェクトの掲載を止められた、ということになります。

何がまずかったのか?

運営からは、処分の理由は一般公開されません。プロジェクトの責任者に理由の通知が届くことがありますが、その内容を第三者が知ることはできません。そのため、何がまずかったのかというのは推測になります。
プロジェクトのコメント欄では、以下のような疑問が提示されていました。
一回振るだけでは、火花を起こすのに十分なエネルギーを発電できない
・既存の電池式ライターに、見せかけの充電用コイルを取り付けただけでは?
・動画は何らかのインチキがある(発電用コイルが実は接続されていない等)
これらのコメントに対して、プロジェクト責任者は有効な反論を行えませんでした。コメント内容の是非は別にしても、とにかく意味のある反論はできませんでした。
ここから「プロジェクトを運営に報告する」ボタンを押した人が増え、これらの状況を考慮し、運営がプロジェクトを停止させるにいたったのだと思われます。

実現不可能か?

問題となっているのは、「一回振っただけで3秒間火花を起こせるか?」です。あらためて考えてみると、無理だと思います。多くのコメントが指摘するとおりだと思います。
USBで充電できるライターはあります。また、手で振って発電する充電機も存在します。これらを組み合わせれば、手で振って使うライターは可能だと思います。
しかし一回振っただけでは、発電量が小さすぎて火花を起こすのは無理なはずです。LEDライトをちょっと点灯させるぐらいなら一回でもできます。逆に言えば一回ぐらいだと、その程度の電力しか発電できないです。

まとめ

・振っただけで使えるライターのプロジェクトがあった
・運営からプロジェクトを停止させられた
・プロジェクトの内容には嘘が含まれていた、と思われる

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