昼間の明るい時でも使える! 車のフロントグラスに「半透明」表示するナビ | Carloudy(カーラウディ)

Carloudy(カーラウディ)は、車のフロントグラスに半透明表示するナビです。昼間の明るい時間帯にでも使えるというのが特徴です。
例えば夏の屋外だと、外が眩しくてスマホの画面が見えづらくなりますよね。フロントグラスに表示しようとするとそういう問題にぶつかりますが、Carloudyはその点をうまく緩和しています。

使い方

スマホならお店を探すのも地図を見るのも非常に便利です。しかし運転中にスマホを使うのは危険で、アメリカでは事故のうち4件に1件はスマホが原因だ、とCarloudyの開発者は言います。

ではカーナビはどうか? フロントガラスに取り付けるものでも、見るためには視線を外さないといけないという欠点があります。

そこで開発者が提案するのがCarloudyです。一見するとタブレットに見えます。というか実際非常に近いです。

設置は簡単で、フロントグラスの手前に置くだけです。

するとフロントグラスに、ナビゲーションを表示してくれます。240メートル先で左折する指示です。
ナビはCarloudyからプロジェクターのように画像が投影されています。半透明表示されているところが特徴です。前が見えないと困るので、半透明であることは重要です。

ちょっとカフェに寄っていきたくなりました。スマホならここで操作するところですが、Carloudyでは音声認識を使って声でカフェを探す指示を出せます。

すると最寄りのカフェが、ユーザーの評価付きで表示されました。CarloudyはスマホとBluetoothで接続しており、インターネットを使って検索してくれます。

Carloudyの説明に熱中するあまり、カフェで手に入れた飲み物をズボンにこぼしてしまいました。

今度はクリーニング店を声で検索します。表示が若干見づらいですが、これは色を濃くするのにも技術的限界がある、ということだと思います。

無事クリーニングした服を手に入れることができました。

今度は友達を乗せて送っていくことになりました。「この先の高速を使ってくれ!」と言われました。しかし・・・

Carloudyで検索したところ、高速道路で事故渋滞があることがわかりました。迂回路を検索して木手地に行くことができます。

他にも、駐車場を検索する機能もあります。この辺はインターネットに接続していることが生かされていますね。

動画はこちら。40秒目から実演が始まります。

仕組み

Carloudyは、外の光を反射させて、フロントグラスに投影表示しています。Carloudyのディスプレイ部分には電子インクが使われています。

昼間は太陽光の反射による表示。

夜間はLEDバックライトが自動で点灯するので、夜でも使えます。
なぜ常にLEDを使ってないかというと、外が明るすぎるためです。例えば液晶プロジェクターを屋外で使うと、太陽の光にLEDが打ち消されて何も写りません。じゃあ最初から太陽の強い光で投影しようじゃないか・・ということだと思われます。
液晶ではなくあえて電子インクにしているのも、そのためだと思います。白の電子インクを使って、太陽の光を反射させているのだと思います。

本当に昼間の明るい時間帯でも見えるのか・・? このことに対して開発者は「見えます」と明確に答えています。動画の切り貼り無し、色変えなし、つまり無加工無編集の動画を載せています。
プロジェクトのページにはいくつか載っていますが、例えばこちら。撮影は一眼レフです。車の振動に合わせて半透明表示も上下しており、実物であることを伺わせます。

黒マジックで描いたようにクッキリとはいきませんが、確かに見えています。昼間かつ、CGではなく実写であることを考えると、かなりがんばっているのではないでしょうか。

しかし万能の道具ではなく、光の当たり方によっては見えづらくなる場面もあります。車が日影に入ったりすると見づらくなるみたいです。これは本当に仕方ないと思います。

外が明るすぎても見えづらいようです。でもこういう画像もきちんと公開しているのは真摯ではないでしょうか。